ブックエンド

永年、埃を被った重石の山を整頓と日々意気込。
図書目録作成奮闘日記の目論見。

麦わら帽子(かすみ草のおねえさん)より

2013年04月18日 | 書評
病院の診察時間の合間に最近は、俵万智氏の「かすみ草のおねえさん」をながめている。
文春文庫301P プレゼント 「この夏の心を予約するように贈られている麦わら帽子」
…結局はそこに至る気持ちがモノをいう。どれだけ迷ったか。どれだけの思いが込められているのか。
…私がもらったプレゼントのなかで一番心に残っているのは、ある夏のはじめの麦わら帽子―なのです。

麦わら帽子と聞くと、白いランニング下着にネズ色の半ズボン。黒いゴムの短靴。補虫網。麦わら帽子。と直ちに頭の中が反応して、ぐるぐると走りだしてしまう。
男にとって、若い女性に夏のはじめの頃。麦わら帽子を送るということは、子供の頃夏休みに過ごした情景を、確実に念頭に浮かべていると思うわけです。
男は、どんな思いで、麦わら帽子を送ったか。夏に麦わら帽子をかぶりデイトを重ねようというだけなのか。

いろんな妄想がわいてきてしまう。……

2013/2/4 小学生のころだっただろうか。
近所に、家から70~80m離れたところに小さな和菓子屋さんがあった。
母が家でお茶の練習をお友達とよくしていた頃です。
それで、お手伝いに和菓子を買いにやらされたことが幾度かありました。
夏の頃だったと思います。
店番をしていた女性の方が、それは美しく。
当時の田舎では、マニュキュアなど誰もしていなかった。それは、銀幕の世界の天上の天女。
妖しい雰囲気に心躍らせて、お使いの声がかかるのを待ち望んだものでした。
麦わら帽子というとなぜか思い出してしまいます。

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