4/3~4/5 女房と母と3人で伊豆半島の旅を愉しんだ。3人でちょうど210歳になりました。
一昨年鎌倉・箱根、去年は連休前山陰を旅行し富田城や足立美術館を廻り、次は伊豆に行きたいねと平均70歳の挑戦に挑みました。
ちょっと過酷な道中(老人には)ですが、まずは出発。写真は天城トンネルの前で
標高1050mの標識がフロントガラスを過ぎる。青い空と稜線。自動車での旅には絶好の日和で、車窓を横切る高原の景色は春来たりなんと思わせる。東海北陸自動車道は日本一高所を通る高速道路だ。ひるがの高原SAで休憩。所々残雪が固まりになっていて解けだした水が再び凍っている。向かいの尾根のスキー場が眼前にひろがり絶景。ゲレンデにはまだまだ滑れそうなほどの積雪がのぞまれる。ガシッとビンディング鳴らし、あの尾根のてっ辺から一気に滑り出してみたい。そんな思いを身に切り刻むパノラマです。スキーを捨てさせた、ままならない我が腰がうらめしい。
早朝6:11に自宅を出達、7:45到着1:20の道のりでまずは順調な走りです。東海北陸道は片側1車線でトンネルが多く最長11kmのトンネルなど神経をすり減らします。無灯火の車両が走っていると突然車影が浮かびギョッとする。前夜に雨が降っていたら道路が凍結してしまい夏タイヤの装備では、昼まで通過出来なかった所で、幸運を喜ぶ。
岡崎JCを10:35に通過。美濃関JCから東海環状自動車道に入れば良かったのですが、未開通と勘違いし一宮JCから東名に移った。約20kmほど遠回りとなり、挙句、岡崎JCまでずっと渋滞の体たらく沼津ICでは予定より1時間おくれの13:30にゲートを潜る。
浜名湖SAでトイレ休憩。富士川SAにて急ぎ昼食し遅れを取り戻す。「桜エビのかきあげうどん」は美味しい。広場では、ちょっと雲がかかっていたが積雪の富士山がくっきりと観察できた。
沼津ICを出て国道1号線を8kmばかり西進し沼津市根古屋にある興国寺城に向かった。本丸下の神社の前に駐車し本丸に向かう。簡易トイレが設置されている。神社の横に北条早雲の石碑が立っている。興国寺城は平野部に突出した尾根の先端部にあり領国支配を目的とした山城です。散歩の方が城跡はこれから整備される予定と言っておられたが、どうして、小規模ながら威容はさすが早雲の築いた城です。早雲が箱根の坂を越えたのは60歳を過ぎていたと見聞し、老人の希望の星と思っていましたが、もっと、若かったとの諸説もあり残念に想う。
本丸直下の石垣
本丸後背部の尾根を切りさいた堀
韮山反射炉
日本史の教科書には必ず記載されている韮山反射炉。平炉の一種で高い煙突により燃焼効率を上げている。
柿田川湧水公園を横に見沼津市内を通り抜ける約50分25kmほどで到着した。韮山城や三島大社も見学したかったがかつあいしました。反射炉の近くには頼朝が配流された蛭ケ小島がある。
修善寺
途中、三島大社をかつあいし16:30予定より20分ほど遅れ修善寺の民宿に到着しました。
約1時間半ほどの探索コースを廻った。源範頼の墓→竹林の道→指月殿→源頼家の墓→修禅寺→独鈷の湯→民宿。 修善寺の温泉街は、ホテルや旅館のビルが立ち並ぶといったどこにでもある温泉地の風情ではなく、桂川の両岸に立ち並ぶ宿とせせらぎが旅情をさそう。昭和の始めに戻ったような古色なスマートボールや射的が立ち並ぶ繁華街も良い。宿泊客がそぞろ歩く時間にはちょっと早く閑散とした細いメインロード。そこに藤純子がカウンターに肘付いているようで。レトロ感がたまらない。
街全体が源氏の衰亡を静かに弔い琵琶の音が聞こえて来るようで、もののあわれを誘う。
鎌倉幕府
ドライにいえば、幕府は当初から北条氏の傀儡政権の匂いが、頼朝は弟・子・孫を殺された腺病質な人で、そもそも清盛からも危険視されていなかったといえるのではないか。
源範頼の墓 弟義経とともに木曽義仲を討ち平家追討したが、幕府簒奪を疑われ討たれる。
源頼家の墓 2代将軍であったが北条時政により暗殺される。之が将軍の墓?。写真墓碑の後ろに小さく見える石塔が墓という。
浄蓮の滝
4/4 8:10民宿をたち414号線を南下、15km30分ほどで浄蓮の滝への折口駐車場に着いた。滝壺までは結構な道のりで急な下り坂になっています。母と女房に置いていかれる。
水量の多さと視界に広がる適度な大きさが観爆を楽しませてくれる。称名の滝はどうも大きすぎて大味。
以前に安曇野で食べたソフトクリームと違って、しっかりワサビの味が鼻に来る。坂の途中の茶店にて。
天城トンネル
7km20分ほどで旧天城トンネルに着く。下田街道旧道への曲がり道が解り難いので注意が必要です。悪路で舗装されていません。マイクロバスが自車の前を走行していましたが道路幅ぎりぎりといったところです。落石もありあまりお勧めしません。北側から入って下田側にトンネルを通り抜けました。反対側出口の明かりが見えますので一車線のトンネルですがライトを点けて進入すれば途中でぶつかることはないでしょう。トンネル内は真っ暗でハイカーが歩いており最徐行が肝心です。トンネル両側ともにパーキング有。
河津七滝
414号線を南下 天城お土産センタ-を過ぎてまもなく「水垂」のバス停があり左折、鎌滝への降口があります。母と女房を降ろしカメラを渡す。10:30 414号線に戻り、ループ橋を越え左折し駐車場に車を止め、七滝を遡上しました。蟹滝の辺りで出会う。
浄蓮の滝への降昇で腰が悲鳴を上げギブアップし、小生が自動車を回送しました。12:00発
釜滝への降口は急峻な山道、87才の母が元気に降りる。 釜滝
エビ滝
蛇滝
カニ滝
初景滝
下田
湯ヶ野頼で右折し下田街道を南下、23km50分ほどで下田に着く。135号線を直進した方が速かったのかも知れません。
了仙寺の奉納額。了仙寺宝物館を見学。開国博物館?
途中食事を取り城ヶ崎海岸に向かう。40km約1時間30分
城ヶ崎海岸
灯台より大室山を望む。右上の擂鉢型の山。
大室高原
大室山山頂にて。8km20分ほどで宿泊予定のペンションに着く。チェックインせず、そのまま大室山リフトに向かう。リフトの営業時間が5:15までなので急いで飛び乗る。2月に野焼きをした後で吹き曝しで寒い。形状が美しい休火山です。リフトを乗り下るのは、コルチナぐらいで足元に雪が無く、スキーを履いていないと怖いものです。
ペンション「白壁の宿 花宴」に宿泊。
金眼もおいしかったが、食事はもう素晴らしい。宿泊費は安すぎます。
不幸の連絡があり、急きょ富山に帰ることとなりました。翌早朝5:30に朝食を準備頂き6:00に出立。お世話になりました。ありがとうございます。
8時間ほどで富山に帰着しました。忍野八海など観、長野経由でゆっくり帰ろうと思っていたのですが、弔事ではしかたがありません。又の機会に再見。