ブックエンド

永年、埃を被った重石の山を整頓と日々意気込。
図書目録作成奮闘日記の目論見。

怖い話

2011年07月21日 | 雑文

yomiuri online nyuseより
 ”同予算委でも、海江田氏は、首相が「脱原発」方針を表明した13日の記者会見の直前、「日本は核兵器を持たない中で、原子力の技術を開発した。『原発ゼロ』となると、そうした技術が途絶えてしまう」と首相に電話で懸念を伝え、慎重な対応を求めたことを明らかにした。”そうだ。
一見、海江田経産相は、日本の科学技術の継承を言っているように見えるが、実は、核兵器開発のための技術保持には、原発技術の保持は欠かせないと衣の下から鎧を見せている。こんなことをあからさまに言っていいのだろうか。戦後の歴代の宰相、大臣が、これほど核兵器開発について、剥き出しの発言をした方はいないと思うが。近隣諸外国から抗議が来ないのだろうか?
 思えば、USAをはじめとして極東に核兵器を配備しているか、又は保有能力を十分保持している国ばかりでした。極東って、”核の銀座”怖い地域ですね。唯一の被曝国日本はどうすればいいのか!
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茫々

2011年07月17日 | 書評
7/17久ぶりに文庫本を買った。
宇江佐真理氏著作 「無地、これ名馬」です。
”ああ、あれから茫々と時はすぎた。まるで夢のような日々だったと吉蔵は思う。”
この段落こそ、氏は書きたかったのではと思ってしまう。
平家物語に、”清見が関うちすぎて、富士のすそ野になりぬれば、北には青山峨々として、松吹く風索々たり。南には蒼海漫々として、岸うつ浪も茫々たり。”とあるそうですが、劣らず引かれたしまう。「茫々と」はなんと素敵な言葉だ。茫々と時を過ごしてみたい……。

大辞林(三省堂)では、
①果てしなく広々としているさま。
②ぼんやりとしてはっきりしないさま。
③毛や髪が草が生い乱れているさま。
④風や波の音などの激しいさま。
なるほど、茫々は、”時の過ぎ行くままに”ではありえない。
「…とあったが、今見渡すと過ぎ越しき日々は広々な草原の只中にあり」
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原発ストレステストにおもう

2011年07月09日 | 雑文
2011/7/9AM3:30 3時間ばかりで目覚めてしまう。病後の回復の遅さに、衰えを感じる。もはや、”さあ!今朝は何をしてやろう”という意欲に欠如していることが悲惨。

さて、菅首相は、歴史に残る果敢な宰相として後世評価されるのではないか。
これ以上失うものがない人は強い。正論を掲げると誰も引きずり下ろせなくなる。
 おそらく内閣・官僚の中では、EUでの原発ストレステストの実施は、無視する方向で一致していたのであろう。マスコミ・も原発再稼働を優先し、このEU版過酷テストを取り上げ、原発事故被災の当事国自らが日本版ストレステストを迫る見識は見当たらなかった?。
 臭いものに蓋をしていたのに、一人で無理やり蓋を開けて開けてしまうものだから、約束が違うと関係者は苛立つ。最早、ストレステストを実施することなく原発の再稼働はありえなくなった。谷垣氏(失礼しました。)も、政府内の不一致を追及出来ても、原発ストレステストの中止なんて言えはしないだろう。原発事故当事国でもないEUが先だって実施するのに、”日本の原発は安全である。福島の事故は想定外だった。”なんて言えるわけがない。
 原発事故処理は専門家集団に依存するしかないわけですが、その専門家集団と言われる人々が最も信頼できない。このジレンマに悩んだ挙句の菅首相の最後ぺーではないか。
骨抜きのストレステストが実施されないように、せめてマスコミは、しっかりEU版と比較検証してほしい。

原発事故処理にもっと費用を、汚染水処理の複線化とか、品質管理にド素人であっても疑問におもう。

7/16 原発は発電コストがかかり過ぎると思う。開発~廃棄処理までの積算費用が果たして、他の発電費用より安価であると試算できるのでしょうか。モンゴルに放射性廃棄物を遺棄するなんて、それならいっそ霞が関の地下に埋葬したらどうでしょう。

ストレステストをパフォーマンスと葬ることなく、政治家は、国民の危機意志に対応てしてほしいものだ。
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