1/21手術後6ヶ月の検診で市民病院を訪れ、時間待ちの間面白い雑誌でもと売店に行った。
宇江佐真理氏の「彼岸花」の文庫本が陳列されていた。何気なく手に取ると、
ハカマの「追悼」の文字が目に入りびっくりその文庫本を購入した。
昨年11月7日死去とのことだ。
「心に吹く風」の”文庫のためのあとがき 平成25年64歳の誕生日の後で” 中で
氏が癌であると記載されており、私も肺癌の手術の後だっただけに同病相哀れむ心境でした。
「この先、どうなるかは私もわからないが、たとい、余命5年と言われても、3か月と言われても、
多分、私は同様しないと思う。その日まで、いつも通り、食事を作り、洗濯、掃除をして、
そして作品を書いていればよいのだから。」この言葉に救われる思いもした。
氏は、江戸人の、死生観、倫理観を的確に小説中に表現されておられ、
江戸人の魑魅魍魎とした思慮分別を「大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ」の文中に書いている。
もちろん、我々は、現代人の価値観で江戸人を推し量っているのですが、しかし、氏の文章には
江戸人の息遣いを感じさせられてしまう。
場当たりに購入した著者の文庫が書棚に16冊になった。これからも増えていくことだろう。
氏の逝去を悼み ご冥福を祈り申し上げます。
宇江佐真理氏の「彼岸花」の文庫本が陳列されていた。何気なく手に取ると、
ハカマの「追悼」の文字が目に入りびっくりその文庫本を購入した。
昨年11月7日死去とのことだ。
「心に吹く風」の”文庫のためのあとがき 平成25年64歳の誕生日の後で” 中で
氏が癌であると記載されており、私も肺癌の手術の後だっただけに同病相哀れむ心境でした。
「この先、どうなるかは私もわからないが、たとい、余命5年と言われても、3か月と言われても、
多分、私は同様しないと思う。その日まで、いつも通り、食事を作り、洗濯、掃除をして、
そして作品を書いていればよいのだから。」この言葉に救われる思いもした。
氏は、江戸人の、死生観、倫理観を的確に小説中に表現されておられ、
江戸人の魑魅魍魎とした思慮分別を「大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ」の文中に書いている。
もちろん、我々は、現代人の価値観で江戸人を推し量っているのですが、しかし、氏の文章には
江戸人の息遣いを感じさせられてしまう。
場当たりに購入した著者の文庫が書棚に16冊になった。これからも増えていくことだろう。
氏の逝去を悼み ご冥福を祈り申し上げます。