◯何故、政治的指導力ある有能な人が政治家や箴言できる高級官僚になれないか
もうわかっとるだろう。日本人はボロ神輿が好きなんだよ。
仮に貴方が極めて優秀で、高度な理論や創造力を駆使して、なおかつ金稼ぎも上手ければ、行く手に邪魔ばかり多い政治家や窮屈な官僚になりたいと思いますか、ということだよ。勿論、権力を行使して大事をなす楽しみはあるかもしれんが、支援者と桜見たぐらいでギャーギャー言われるような地位に魅力は感じまいよ。
公金の無駄遣い、不正支出なのだろうが、元来、権力者とか為政者なる者はこの世で得られる全ての価値ある物、金銀財宝とか酒池肉林とか輝くような魅力ある風景や気候、スターとの友好を満喫することが目的で頑張っている者だった。国民の為とひたすら奉仕したり貢いだりする人間ではなかったろう。
おそらく、もうまさに断崖絶壁という国難がない限り、本当に有能な人が政権につくことはなかろう。
◯神をも畏れぬ傲慢不遜な者達ばかり
アラーとか天に御座(おわ)します神を想定している訳ではありませんが、世界を成立させている何(者)かに対する敬意が全くない。
例え、真の神とやらがこの世に降り立っても、自分の意向に反するときは「悪魔」呼ばわりして否定し非難し攻撃するだろう。
「予定説」は神の真意を常に推し量ろうと緊張が持続するから良い。
神の善悪基準と人のそれとは異なっているかもしれないから。
自分達の考えを神の考えだとして自己の欲望を信仰に流入させることをある程度防いでくれる。危機管理意識の根本にはそういう思考が必要だ。
「現実は厳しい」「現実は非情だ」、自分は科学的思考法をもって事に臨んでいると思っても、危機の際に実はそうでなかったと暴露されてしまう。
(追記)
「ボロ神輿が好き」=「傲岸不遜な人間」
ボロ神輿が好きということは、闇将軍になりたがる、人気者や権威に隠れて自分の好きなことをする。例えば天皇の威光を借りて勝手なことばかりした軍部。「自分を神の手足となってお使い下さい」という思考とは対極である。
注意:天皇がボロ神輿と言いたい訳でなく、軍部首脳が勝手にそう見くびっていただけ。結局は「終戦」の決断と発表で天皇を頼るしかなかった。自分達ではできなかった。ここでは威光を笠に着て好き勝手にやるという意味。