無精髭

無精者の日記です

「完全にコントロール」してください安倍総理

2013-09-11 22:58:17 | 日記


 オリンピックの招致に成功して日本中がお祭りモードですが、安倍総理のプレゼンをきいてびっくりしたのは私だけでしょうか。 少しでも原発汚染水のニュースを聞いている人なら誰でも「エエーッ! 嘘ばっか」と思ったのではないでしょうか。  地下水の対策がお手上げ状態で、あふれる汚染水を貯める地下プールは水漏れで失敗し、唯一のタンクさえ水漏れを防げずに大量の汚染水を海に放出してしまいました。 その汚染水が地下水にまで到達し、今計画している地下水汲み上げまで破綻しようとしています。  

 その状況を知りながら「原発は完全にコントロール下にある」とか「汚染は原発の0.3Km以内に収まっている」とか世界に公言しました。(9/13 訂正 0.3Km以内=>0.3K㎡ でしたm(_v_)m 。)  その後に政府は慌てて対策委員会なるものを開いて全力で汚染水対策に当たろうなどと、屋上屋を重ねるようなことをしています。 よもや総理の発言が本心からだとすると政府も東電もどうしようもありません。 大量の汚染水で日本中どころか世界中の海を核汚染してしまいます。  対策が遅れれば遅れるほど手の付けられない重大な危機を招いてしまいます。  事故は収束するどころかじわじわとさらなる汚染を拡大しようとしているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 


敗者にしわ寄せ傷口に塩

2013-09-06 07:26:41 | 日記

 私は全く無知だったのですが、今朝の新聞で青森の六ヶ所村が戊辰戦争に敗れた会津藩が領地替えされた地で会津人1万7千人あまりが移り住んだ土地だったことを知りました。

新たな領地の斗南藩は青森下北半島から岩手県北東部の冷害の常襲地区で移り住んだ人々の生活は凄惨を極めたということです。  核燃料再処理工場の誘致を決めた元県知事は北村氏(故人)は会津藩士の子孫だそうです。 

農業では食べていけないと誘致したむつ小河原開発に失敗し、危険と知りつつ仕方なく核燃処理に突き進んだようです。  薩摩藩に敗れた琉球王国もそうですが、どんなに悪いことをしても死ねば仏になるこの国でも敗者はどこまでも辛酸を舐め続けなければならないようです。  私たちのフクシマもそうなのでしょうか。


除染作業 ― 相馬市長友グランドの場合

2013-09-04 23:46:20 | 日記

 

先月(8月)やっと長友グランドの除染作業が行われました。  これまでも子供たちが野球の練習などに使っていました。

 

この黒色フレコンバックに詰め込まれた表土の線量を測ってみると0.714μSV/hでした。 

 

 

なぜか除染したのは一部分、グランドの中央部は対象外のようです。 確かに中央部の線量は比較的低く周辺の芝生部分はたかかったのですが。

 

 

上の写真でも分かりますがモニタリングポストの周辺だけはしっかり除染対象です。  白い紐の外側なのにです。

 

 

除染していない芝生の線量です。  年間1mSVを超える部分は除染対象だったのでは??

 

 

除染後の地面の線量です。 確かにかなり下がっています。

 

 

グランドの中にも芝生が生えているところがあります。

写真中央よりやや下の白いものは線量計です。

 

 

ここの線量がしたの写真です。  周辺部の芝生と大差ない0.399μSV/hという値です。

しかも芝生の生えている面積は決して少なくありません。

 

 

除染作業前のモニタリングポスト。 0.278μSV/hです。 この時もポスト周りの直径2m前後は芝生が取り除かれていました。

 

 

除染後は0.211μSV/hになりました。 地面ほど効果が数字に現れないのは桜の木が側にあることと、以前からポスト付近は実質的に除染されていたからです。

 

 

どういう基準で除染範囲を決めているのか分かりませんが、なんとも不可解な除染作業ではありませんか。

莫大な税金を使っての仕事なのですから本来の目的=被曝を最小限に押さえ込むための効率的な除染作業を実施していただきたいものです。

 

  


五輪のためかよ! 呆れた安倍政権

2013-09-04 07:24:23 | 日記

 8月20日に300トンもの汚染水が発覚した福島第一原発の汚染水タンク、31日にはタンクから1800mSV/hの放射線を測定したと報道発表されました。

汚染水の流出は事故当初から原発本体から海への流出が問題になっておりそれが抜本的対策もないままに今日まで無視されてきました。

それがいよいよ隠しきれなくなったのでしょう。参議院選挙が終わった7月22日に港湾内への汚染水の流出を発表しました。

漁業組合の試験操業が本格化する中で、これ以上発表を遅らせることができないと判断したのかもしれませんが、この期に及んでも情報操作を当然の如く実施しているこの会社は企業倫理などというものはとうの昔からなかったのでしょうか。

 さらに驚いたのには、知らんぷりを貫いてきた政府が突然470億円もの税金を負担し汚染水対策に乗り出してきたことです。  報道によれば「オリンピック招致に影響を与えかねない」からというのです。

これまでもこれからも放射能を際限なく環境に撒き散らすであろう原発を今後も使い続けるとした自民党、原発セールスに世界を回った安倍総理、今度はオリンピック。  彼らの頭の中には放射能に日々苛まされている私たちのことなどどこにもないのでしょう。  

 それにしても私たちはもっと真剣に放射能と私たちの関係を考えなければなりません。  このまま私たちの住む大地を放射能に汚染させ続けるのかということです。  今回のタンクの水漏れなどは本来たいした問題ではないはずです。 それが放射能が絡んだ途端にとんでもない大事になってしまいます。  原発の基本的な問題がここにあると私は考えます。  どんなに高度な技術があっても人間が近づけなくてはその技術も発揮できません。  溶解した燃料のありかさえ特定できなくてなんで廃炉作業が進むのでしょう。 1800mSV/hもの環境で作業員は仕事ができるでしょうか。  吉田昌郎所長率いる原発作業員の復旧作業を拒んだのは人を寄せ付けない強力な放射線でした。 原発を続けるかぎり事故の有り無しにかかわらず誰かが犠牲になり放射線を浴び続けるのです。  そしてその運転がつづくかぎり未来永劫厳重管理しなければならない死の灰を大量に生産し続けるのです。  こんなことは直ちにやめなけねばならないと、誰もが確信したあの原発事故だったはずです。  もうあんな悲惨なこと、この辛い現実を忘れたいという心の葛藤につけこんで、事故を過小評価し過去のものにしようと利権団体や行政は必死のようにみえます。  しかし現実の問題はそんな私たちの気持ちに関係なくさらに困難なさらに大きな問題へと突き進んでいます。 きっかけはオリンピックでもこれを機に本腰を入れて放射能対策に乗り出す時です。