ここでちょっと休憩

ビーチリゾートが大好きな私の旅行記

笑顔

2009-06-21 | 上海

エレベータホールでお出迎えをしてくれる、3人衆。

 思わず顔がほころぶ。

 

 独断と偏見に満ちた、私の中国人イメージは、うるさい、無愛想、アンチ日本。

 実は私は、優しくシャイな中国人を、沢山友人に持っていたにもかかわらず・・

私の大学は、外国人留学生が多かった。

 特に私のクラスは、大半が中国人と韓国人ばかりだった。

 私は学校では習わなかった、日本と諸外国の遺恨を聞く場面にも遭遇した。

 

 去年、行った韓国も足を踏み入れるまで、実は怖かった。

 怖いどころか、韓国の方の優しさに触れて、無知は罪だと感じた。

 政治と国民は違う。

政治で相見えるなくても、国民同士が理解しあえれば何かが変わるのでわ無いか?

 私は中国人に嫌われていると思い込んでいるが、そうでは無いのかもしれない。

 

勇気を出して、中国に!!

中国を知りたい。

 出国する時、胸にひとつのチャレンジを携えた。

 笑顔を絶やさない。笑顔で接する。

 

この、チャレンジは不思議な事をもたらした。

 あるオープンテラスカフェの席に着くと、メニューが机の上に”どん”と投げられた。

少し、怖くなる程強く投げられた。

 私は、笑顔で ”thank you” とメニューを手に取った。

 オーダーに来た時も彼は無愛想だった。

 私は、彼の眼をしっかり見つめて、笑顔でオーダーした。

頭の悪い人と見られるか、ゆったりとくつろいだ余裕の雰囲気を醸し出せるかのギリギリの線だ。

 てきぱきとサーブする彼を眺めていると、時折目が合う。

 にっこり、微笑んでみる。

 

 ドリンクを飲み終えた頃、同僚のウェイターと彼が一緒にやってきた。

 "Are you Japanese?"

  "Yes"

  "He speaks Japanese"

 と、同僚が彼を前に押し出して、話してみろと彼の背中を叩く。

 ”ありがとうございます。お元気ですか?”

 ”はい、元気です”

 彼は日本語を披露してくれた。

 彼は、緊張していたのかもしれない。

 日本人だ・・・少し話せるけど・・・なんだっけ?通じるかなぁ・・・

 そう、思ってぶっきらぼうになっていたのかもしれない。

でも、ウエルカムな表情を浮かべているから、話してみようという気になってくれたのかもしれない。

 メニューを置かれた時の空気のまま、私達も彼に接していたら・・・あんな、嬉しい時間を過ごせなっただろう。

 うちとけた笑顔を交わしあったのは、ほんの5分。

 でも、カフェを後にする時、私達はお互いに手をぶんぶん振って別れた。

 

 同じ事が、いろんな場面で起こった。

 お店に入った時、隣の席に座った時、始め悪くても、最後はいつも心が暖かくなっていた。

 笑顔は伝染する。

 笑顔は人をリラックスさせ、本当の姿を引き出すことが出来るのかもしれない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿