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ぼ~ざん工房
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(※深夜追記してます)

あた久々に職員研修の話です。

先日、所属部署全体ミーティングの中で、3つのコミュニケーションに関する座学研修と表出コミュニケーションのTEACCHモデルの指導プロセス、プランニングの演習をしました。スタッフの感想・関心も非常に高く良い研修になりました。なかなかのボリューム感でしたが、すごく楽しんで、しかも負担にならずに研修してました。


演習では、実際に利用者のビデオを見ながらアセスメントをし、コミュニケーション指導、支援計画を立てるながれでした。


● 座学研修の意味

先人の知恵や様々な新たな情報を座学で学ぶことは非常に重要だと思います。

先日の自閉症カンファレンスがまさしくそうで。

科学的な新たな情報から今までの支援を調整したり方向転換が必要なこともあります。

今までやったことが科学的に立証され、自分たちの支援に自信と誇りを持つことができることもあります。


● OJT(現場で学ぶことのメリット

しかし、やっぱり座学だけでは学びに限界があります。

やはり、現場で徒弟制の中での研修・修行が重要です。

現場で教える(以下OJT)ことには強いメリットがあります。


<OJTのメリット>

・教えられる内容が抽象的ではなく具体的

・学んだことや学んだことの応用がイメージがしやすい

・体験を通すので記憶に残りやすい(現場での訓練は繰り返しのトレーニングの場合が多いので記憶はさらに強く刻まれる。)

・トレーナーにもトレーニィー(教えられる本人)、身についた部分(理解している部分、できている部分)と課題の部分(理解していない部分、できていない部分)が明確になりやすい


●演習、ロールプレイの目的

ただOJTにもデメリットがあります。一番大きいのは、いきなりOJTでは失敗のリスクが大きいのです。

現場、利用者への影響もあります。(現場で失敗をなくすことはできない、しかし最小限におさえることが大切。

また、現場はあまりにも応用的で、基本のポイントがつかみ難い。

何より本人の失敗経験からくる精神的ストレス、そのリスクが大きい。自信の喪失につながりやすいのです。

そこで、登場するのが事前のロールプレイ、事前の素振り訓練です。(「素振り」:ジョブコーチネットワークでの小川浩先生から教えていただいた視点)


事前のロールプレイ、素振り練習には、OJTのメリットも活かされ、さらに以下のようなメリットがあります。


<演習・ロールプレイのメリット>

・シンプルな経験を通して、基本的な部分を絞り込んで経験し学べる

・イメージをくり返し練習でき、自分の課題の修正イメージが持ちやすい。

・いきなり本番ではなく、本番ではイメージがついているので、両面でストレスが少なくてすむ

・環境や利用者への影響が少ない。



素振り練習でしっかりと自立度を上げて現場に般化していくことができます。

ただ素振りは素振り、OJTでしっかりと応用力を磨くのが、私の部署で実施している研修のプロセスです。


<我が部署の研修システム>

1.法人内外の研修、部署内での座学研修で基礎を詰め込む

2.ロールプレイ、演習で素振り訓練でプロセスと思考の枠組み(フレームワーク)と体験で理解を深める

3.現場でのトレーニングでフィードバックを受けながら、プロセスと技術を般化させていく。

4.ロールプレイの後、OJTの後は必ずフィードバックとチーム間のディスカッションを重ね、身につたものに深みと意味づけを強める。

4.自分のやっていることを口頭で説明できるようにする。

5.支援を組み立てたり、人に教えるまで高める。


*この研修プロセスを進めながら、個別支援計画に少しずつ関わりをもっていく。個別支援計画プロセスは、現場での研修の重要なフレームワークになります。

※研修のスタートは正解を導くよりも、頭と体でプロセスを学ぶことを優先します。

※感を磨くよりもプロセスを理解して進めることを重要視しています。





我が部署での研修の様子です。

プロジェクターとホワイトボードは重要なツールです。
イメージしやすく、みんながお客さんになりにくい。
ディスカッションも具体的に進めます。


将来的には、私が使っているフレームワークを活用できるシート、冊子(ワークブック?)を作って、様々な地域でこの研修を進められるようにできればと考えています。


<関連記事です>

今回は是非、あわせてご覧ください。

ミーティングの仕組み

言い回しを変えて、くり返し説明するわけ

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