自閉症の人は様々な理由で自分の気持ちを伝えることが得意ではありません。
その理由もいろいろなことが考察されます。
いくつか書き出してある程度の方向を書き出してみます。
●そもそも自分の気持ちを伝えることがはじまらない(スイッチがはいらない)
相手に自分の気持ちを伝えるのは、そこに必要性をイメージできているからです。
また、相手は自分の気持ちをエスパーのようにわからない、自分で伝えないと相手にはその情報は伝わらないということを知っています。
そのようなことが、自閉症の人は難しいのです。(コミュニケーション、社会性の困難さ)
【方向性】
・計画的に必要な場面を設定し、もしくは抽出して、機会を作る必要があります。
・個々の認知によりますが、言語や文章の理解のある人には、相手に自分の気持ちを伝えることの意味を伝える必要があります。(なぜ必要か、相手が伝えないと情報をもたないこと、伝えることにはどんな利点があるのか)
・いつ、どのようなときに、どのようにコミュニケーションするのか
●伝え方、内容、タイミング、瞬時にイメージを作って、実行することが難しい
自閉症の人は、優先順位を立てて行動することが難しいのです。周囲の状況や、自分の状況を整理し、優先順位を立て、相手に伝える行動、内容、タイミングを決めていくことが困難なのです。
伝えたいことはあっても、それをどのように、どんな内容、どのタイミングで伝えたら良いのかがイメージできないと、相手に伝えることが困難になります。
【方向性】
・ハードルの低い機会を設定し、様々なコミュニケーションの経験をすることは有効です。はじめからハードルが高い内容であると、経験が少なくなり、相手に伝えることが習慣になりにくくなります。また、ハードルが高いと失敗やできなかったことが経験として脳に刻まれます。
・視覚的な手立て、代替コミュニケーション、リマインダー等を活用します。低いハードルをさらに低くする作業が必要です。
・どんな場面で、どのような内容を伝えれば良いかをリストなどにします。どんなに表出する内容をもってても、それを伝える状況との整理がうまくいかなければ伝えることができません。判断と表出コミュニケーションを助けるリストが必要になります。
んんん、今日はこのぐらいで、また浮かんだら書き出します。
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