散歩道~排水

 長池公園で見つけた道端の葉に綺麗な水玉。これは雨のせいではなく、根から吸い上げられた水分が葉の縁の水孔から排出される現象。自然の造形美にはいつも驚かされる。
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ウド・3~開花

 今日は中秋の名月。天気予報通り午後から綺麗に晴れて、まん丸い満月が空に輝いている。明日からは欠けていくことを思えば、 『♪♪ 次の夜から欠ける満月よりも 14番目の月がいちばん好き~』 と歌った荒井由実の気持ちが良くわかる。
 さて藪の中で満月のようにまん丸に花をつけているのは「ウド(独活)」。ウコギ科タラノキ属の多年草。 草本と聞いて 『おやっ?』 と思うのは、 “ウドの大木” の言葉。茎は太く高さは2メートルにもなるので、草に比べれば大木だが、杉や欅には到底及ばない。
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シオン・2~中秋

 鑓水にある民族文化財の小泉家屋敷。明治11年に建てられた入母屋造り茅葺屋根の民家で今も住居として使われている。その屋敷前に咲いていた「シオン(紫苑)」。キク科シオン属の多年草で背丈は2メートル以上になる。花の時期が中秋の名月と重なることから「ジュウゴヤソウ(十五夜草)」の別名もある。
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ミゾソバ・4~牛と狐

 蓮生寺公園の水辺に咲く「ミゾソバ(溝蕎麦)」。タデ科の一年草で、その葉の形から別名が「ウシノヒタイ(牛の額)」。私はどうしてもこの葉が “狐の笑顔” に見える。
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ヒガンバナ・5~群生

 秋のお彼岸の頃に咲く「ヒガンバナ(彼岸花)」。これは首都大学キャンパスのちょっとした群生。葉は花後に伸びてくるので、ある日突然開花に驚かされる。
 さて秋分も過ぎて、いよいよ夜の長さのほうが長くなる。暑さはまだまだ続いているが、日暮れがずいぶん早くなったのを実感する。例によって七十二候もチェックしておこう。初候は “雷乃収声(カミナリスナワチコエヲオサム)” で、雷が鳴り響かなくなること。次候は “蟄虫坏戸(ムシカクレテトヲフサグ)” で、虫が土中に掘った穴をふさぐこと。末候は “水始涸(ミズハジメテカルル)” で、田畑の水を干し始める頃を言う。
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キヅタ・4~開花

 アウトレットモールのラフェット多摩・南大沢は、相変わらず人気が続いており現在拡張工事中。街がますます便利になるのは嬉しいことだが、居住者もどんどん増えて、今まで座ることのできた通勤電車が、今は激しい席取り合戦。前に並んでいる人を押しのけて突入するオバサンにはとても対抗する気にならない。
 さてこれはそのアウトレットの脇に植えてある「キヅタ(木蔦)」。秋に紅葉するブドウ科のツタ(ナツヅタ)とは違って、こちらはウコギ科の常緑低木。
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メドハギ・3~秋社日

 いつも使っている手帳の今日の欄に見慣れない “秋社日” の表示。『しゅうしゃび? あきやしろにち?』 と読み方もわからず、調べてみると、これは 『あきしゃにち』。 “社日” とは、土地の神、五穀の神を祀り、祝う日で、春分・秋分に一番近い戊(つちのえ)の日のこと。雑節のひとつで、春の社日は土の神を祀り、穀物の生育を祈る。秋の社日は実りの収穫について五穀の神を祀る。都会に住む者にとっては、こういう言葉は死語に等しいが、農業にたずさわる方々にはきっと身近な言葉。いつまでも残って欲しい日本人の季節感。
 さて写真は、蓮生寺公園の道端に咲くマメ科の「メドハギ(筮萩)」。昔はこの茎を占いの筮竹(ぜいちく)に使っていたのが名前の由来。この “筮” という字を “メドギ” と読む。
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イヌタデ・4~シロマンマ

 多摩ニュータウン通りの歩道を歩いていて、アスファルトの隙間で見つけた「イヌタデ(犬蓼)」の白花。アカマンマに対してこちらは “シロマンマ”。 鮎の塩焼きに欠かせない “蓼酢” は、タデオナールという辛味成分をその葉に持つヤナギタデで作るが、このイヌタデは、ヤナギタデに比べて役に立たないという意味。また江戸時代から明治時代にかけて栽培されていたのは、単にアイとも呼ばれるタデアイ。これは言わずと知れた藍色の染料だが、イヌタデはもちろん染料にはならない。
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アレチウリ・2~雌花序

 雄花よりもずいぶん小さく直径は6~7ミリ。「アレチウリ(荒地瓜)」の雌花序は球状に咲いている。これが結実するとウリとは似ても似つかないイガイガの果実ができるが、全く役に立たない。とは言うもののこのブログにはまだ登場していないので、注目しておこう。
 さて今日は雑節の “彼岸” の入り。春分・秋分を中日とし、その前後各3日間を合わせた一週間を言う。 『暑さ寒さも彼岸まで』 だが、今日の東京はまたも30℃超えの真夏日。
 
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アレチウリ・1~雄花

 柚木街道沿いの歩道脇のフェンスに絡みついていた「アレチウリ(荒地瓜)」。ウリ科アレチウリ属のつる性一年草。北米原産の帰化植物で、窒素を好むらしく、動物の糞尿のありそうな道端で増殖している。雌雄同株異花序、つまり同じ株に雄花と雌花があるが、写真は直径15ミリほどの雄花。雄蕊が合着して太い柱状になっていて、まるで雌蕊のように見える。先端は何やらナスカの地上絵のような模様。
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