犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

虫を飼う

2023-07-23 23:51:37 | 日々の暮らし(2021.2~)

 同居する孫娘が通う保育園で、カブトムシをもらってきました。

 ある保護者が、どこかの田舎で大量のカブトムシを捕獲してきて、そのうち20匹を園に寄付、希望者に分けてあげてほしいと申し出たんだそうです。

 私が子どもの頃、虫捕りに行って、チョウ、セミ、トンボなどを捕まえ、かごに入れて置いたら、翌日死んでいた、ということはありましたが、「飼った」ことはほとんどありません。

 私の実家は大田区で、宅地開発が進んでおり、近所にカブトムシがいるような雑木林はありませんでした。

 従姉弟の家が埼玉にあり、夏休みに泊りがけで遊びに行ったとき、「平林寺」というお寺の境内で、カブトムシやクワガタを捕ったことはありましたが、やはりすぐに死んでしまいました。

 唯一の例外は鈴虫

 大田区久が原に「出世観音」という観音堂があり、50年ほど前には管理人のおじさんがそこに住んでいました。そして、堂のとなりの社務所で数万匹の鈴虫を飼っていたのですね。そして、近所の子どもたちが欲しがると、いくらでも分けてくれました。

 私たち兄弟も、10匹ぐらいの鈴虫をもらい、使わなくなった火鉢に土を入れて、網をかけ、果物などをエサにして育てたものでした。

 リーン、リーンと風鈴に似た涼しげな鳴き声を聞かせてくれました。

 産卵して翌年、また成虫に育てた年もあったような気がします。

 「鈴虫おじさん」は、その地域の有名人で、新聞記事になったこともありましたが、そのときかなりの高齢で、亡くなってからは鈴虫を育てる人もいなくなったようです。

 さて、カブトムシ。

 ネットで調べると、「カブトムシの育て方」を解説したページがたくさんありますね。それを参考に、近くの100円ショップやホームセンターで、いろいろ買いそろえました。

 水槽のような容器、マット(という名の土)、カブトムシが這い上がるための木片(エサをはめることができる窪み付き)、昆虫ゼリー…。

 それぞれ大して高くはないけれど、合計すれば千円近くになりました。

(これだけ揃えてすぐ死んじゃったらどうしよう)

 カブトムシは夏の虫なのに、暑さには弱いらしく、30度以上になると弱ってしまうとのころ。

(クーラーを効かせておかなくちゃ)

 夜行性で、昼間は土の中にもぐっていますが、夜になるとごそごそと動き出し、せっせとエサを食べています。あの狭い籠の中で、羽ばたいたりもします。

 2歳半の孫娘のためにもらってきたのですが、関心を示したのは最初だけですね。

「名前をつけてあげようよ」

「うーん、じゃあ、「ウサギちゃん」」

「…」


 大人たちがウサギちゃん、ウサギちゃんと言ってちやほやすると、嫉妬するのか、不機嫌になることも。

 エサを絶やさなければ数か月生きるということですが、秋までもつんでしょうか。

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