先の土曜日は「神様のカルテ」、このまえの週末は「エンディングノート」を見ました。
神様のカルテは、主役が嵐の櫻井翔くんが患者と向き合う医者を演じ、宮崎あおいさんが支え、そして舞台が松本周辺ということで。
エンディングノートは、父の死をドキュメンタリー撮影した娘が監督で、そういう規模の作品がロードショー公開されると言うことで。
そういう動機で見てきました。
ともに、ガンを患った方の、最期に向かった生き方を見つめるストーリー展開が同じなのですが、
それはたまたまのこと。
たまたま、かな。
みたい自分は自分である、という統一性ももちろんあるわけで・・・
納得できる言い方をすれば、自分がいい年になってきて、人生の後半戦を生きているから、
だけどまだ体が動いているから、落ち着いて見ることができるのでしょう。
観客層は、新宿のピカデリーで夕方に見たからということもあるのでしょうが、
両方とも30代~40代が中心のようです。今の映画人口の主体と言うことかもしれません。
ただ、エンディングノートのほうが、一人客が多いようには見受けたのは、
それはそれとして、私には納得できるものでした。
だって、最初から、泣くしかない映画のエンディングを迎えることがわかっている映画なのですから。
もちろん、最後の音楽が消え入ったとき、私の目も潤みました。
周りからもすすり泣く声がずいぶん聞こえましたし、
すぐにお手洗いへ向かう人も、普段より多く見えました。
どうも、そんな周辺状況しか、書けないのも度胸足らずですが、
人の命を正面からみつめ、しかも寄り添うように描く映画作品は、
涙を浮かべながらも、観客の一人としては納得し、生きることを静かに見直す機会にも
なりうることに、やや驚きを禁じ得ませんでした。
そうそう、
両方の映画で、黄金色の空が輝く夕景が、風の音とともに描かれていたのは、
偶然ではないでしょう。
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