日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

2011年4月29日 武蔵野陸上競技場と映画「阪急電車」

2011-05-01 00:48:31 | 映画
大型連休に入る直前の一日は、お仕事が夜から。
というわけで、祝日に重なった金曜日、初めて武蔵野陸上競技場に参りました。
市民総合会館の建物を抜けるとそこは陸上競技場という、なんとも内界外界の
建物です。
くぐりぬけると、これはこれはというくらい多くの陸上青少年がトラックを
走っています。ほとんどの人が短距離、というのは陸上マニアには楽しいのですが、
妙な熱気に、普通のジョガーだとあてられてしまうかもしれません。

もちろん、私はうれしくなって舞い上がります。
中学生には負けたくない、という半回転ひねり頑張りモードで、
たっぷりストレッチをして筋肉を暖めた後に、
120m×2本をアップシューズでややオーバースピード気味で
体幹を立てて走りきることを目指し
次はSコーチ指導の、幅跳び踏み切りの型練習に入ります。
軽く弾んだジョグをして踏み切り姿勢・・・・またジョグして踏み切り・・
をトラック内で繰り返します。
ポイントは踏み切り姿勢。私の場合、強く飛び出すために地面を叩く右足を、
ピーンと伸ばし、同時に上への方向付けとなる左足の太ももを上に強く引き上げる
という動作を作ります。
まずできながったのが、右踏み切り足を下に踏み出し伸ばしたままに置く姿勢。
すぐに後ろへけりだしてしまい、膝が曲がるのです。
上へプッシュ、上へプッシュ。前ではないの前ではないの、という繰り返し呪文で
姿勢を作ります。
まあ10本ほどやって何とかわかってくると、再び走りの練習に入ります。
スパイクに履き替え、120m流しをもう一本やると、
スタートダッシュ。
30m×5本+50m×5本。
十分にハムストリングをいじめて、最後は250快調走で締めくくりました。

さあ12時に走り終え、三鷹に向かって新宿13時に彼女と待ち合わせです。
目的は映画「阪急電車」、東京在住兵庫県出身、中学高校6年の通学阪急二ストには
みたくてならなかった映画が本日封切りなのです。
舞台は、阪急沿線のうち宝塚と西宮北口を結ぶ阪急今津線。仁川や逆瀬川をつなぐ、
いわゆる山の手の住宅地と、小林聖心や関西学院といった文教の地を通る、
文京住宅都市という背景が、関西人にはきっと細雪にちかいものを感じさせるに
違いありません。

物語はオムニバスの良いところをつないで見せますよ、と最初10分、
「阪急電車」のタイトルが出てくる前に堂々と宣言します。
マルチ画面で登場人物たちがならぶ一枚画面には、
単純なストーリーテラーを好み、けして映像派にはならない私には、
実に心地よい物語風景としてたち現れるのです。
中谷美紀、宮本信子、戸田恵梨香、芦田愛菜、谷村美月、南果歩、
物語に心を映す登場人物たちは、すべて女性といっていいかもしれません。
それもみんな、そこそこ幸せに人生を進み、そこそこ感情の起伏を持ち合わせる心穏やかで
いられない事情を抱えています。
映画的には派手でないけれど、等身大の人生で考えればかなり大きな人生の曲がり角が、
とても身にしみて、そしてそれだけに頑張って生きていってと心の声を出し、
そして物語に解決の糸口が見えてくれば、みている私も心が穏やかになり、
なんか人生っていいね、捨てたもんじゃないねといいたくなったのです。

うん、確かに、中谷美紀の科白「今のあなたは格好よかった」
励まされます。
今年の日本に、暖かい映画があって良かったと思います。





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