毎朝、新聞を読むのが習慣だし欠かせない楽しみです。
小さな社会の窓といったら、まるで引退後のような物言いですが、
自分の仕事や身の回りだけでは、やはり限られた世界しかわかりません。
だから、福士加代子選手、というと話が飛びすぎか。
やはり噺の枕作りにはテクニックと、さらなる教養が必要だなあ。
福士選手は、陸上をたしなむものなら知らない人はいない、当代一流の長距離ランナーです。
5000メートルとハーフマラソンの日本記録保持者、というステータスももってらっしゃいます。
世界選手権やオリンピックにも出場し、やや自信過剰とも見える記者会見でのアピールや、
レース後の勝利インタビューで人を食ったような話し方で、自分を大きく見せるスタイルが、
なかなか日本のスポーツ女子選手には見当たらないパワーがあって、頼もしく好もしく
感じておりました。
ただ、あまりにもファンには意外で、きっと本人がもっとも当惑しただろう事が、
4年前の2008年大阪国際女子マラソン。前半は日本記録を上回るペースで、
まさにトラックの女王の風格と勇姿で大阪の街を駆け抜けながら、
後半は、転倒し、這い蹲るようにして、歩を刻むことでしかゴールを目指すことが
できなかった、初参加のマラソンでした。
その福士さんが、10月9日のシカゴマラソンに出場するといいます。
しかも新聞記事によると「2時間20分に挑戦し、マラソンでの能力を試したい。
来年のロンドン五輪のマラソンへ向けた準備の始まりになる。」
と語ったそうです。
新展開の挑戦する姿を知る、朝から嬉しいニュースです。
同じく、スポーツ面。
マリア・シャラポワの情報。
東レ・パンパシフィックで来日した彼女は、しゃぶしゃぶを箸でつまむ様子を
フェイスブックに書き込んだそうです。
すると、世界各地から「しゃぶしゃぶって何?」という反応が。
記事はこう締めくくります。
”(シャラポワの)発信力は絶大。和牛の風評被害を払拭する意味でも、
シャラポワの功績は小さくない。”
原発被害からの、ある一面での新展開。そう読み解けるのか。なるほどふむふむ。
最後に折り込み広告でも、新展開。QUALITAと大事が入った、
水上コテージの夕景が美しく映える、上質紙の広告が入っていました。
キャッチコピーは”この秋、人に話したくなる旅”とややアピールにかけますが、上品です。
で、何々・・・最下段にこう書いてあります。
「QUALITAは従来のパッケージツアーで実現できなかった、こだわりを商品化するために
創案した H.I.S.がプロデュースする100%出資の新しいブランドです」
わかりやすい、市場の新規開拓ということですね。
なんとなく停滞感が世の中にあるからでしょうか、
私自身がこういう、新しい展開への情報を欲しているのだと妙に納得する朝でした。
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