KITTEはちょっとイギリスのステーション風の外観です。郵便局というより駅と思わせるのは、4階壁のところに
大きな時計が回っているからでしょう。
中にはいると、6階建ての建物は吹き抜けも贅沢に、周り廊下でつながっています。
2階から4階までは、ファッションや雑貨のフロア。懐かしきスポーツブランド「オニツカタイガー」、可愛い色柄の靴下が揃う「TABIO」、
布は楽しいと目移りするハンカチの「H TOKYO」、福井の職人技が大人でかっこいい「金子眼鏡店」など
手が届く値段でだけど”見ーつけた”感の高い品物が並びます。
5階、6階はレストランです。全国郵便ネットワークをイメージして、各地のいいものを大切に扱う店に
来てもらった、というところでしょうか。
和食と寿司の「くし路」、大切な私たちの居場所・明神館の系列「信州松本ヒカリヤ」
地鶏が真っ黒に輝く「宮崎 万作」、ラーメンなら旭川から「梅光軒」が来ていたりします。
府中の陸上競技場から直行した私と、港区の仕事先から戻ってきた彼女が待ち合わせたのは、
10組30人近くが並ぶ、「根室 花まる」です。
花まるさんが東京に出店したことは、彼女が友達ネットワークでキャッチしていました。
そう、札幌に住んでいたころ、回転寿司に足繁く通うきっかけになったお店です。
自宅から車で5分くらいの、藻岩山山麓にあって、いつも家族連れで賑わっていました。
その勢いがそのままの、東京駅前に再現されたのが、並んだ列の先に見える店内の様子で
すぐに分かりました。
清潔な白シャツときりり頭の黒バンダナのスタッフはいつも大きな声でお客を出迎えます。
黒板には、北海の幸のお勧めがずらり。
私たちが必ず頼んでいた「ほたて」や。炙りサーモンも書いてあるので、わくわくしました。
待つことおよそ30分、何とか3時前には店に入り、
つぎつぎ注文をしました。回転寿司の回るレーンは雰囲気作りで、
食べたいものは自分でお願いするパターンを知ったのもこの店でした。
野付湾でとれたホタテは身厚で甘みもタップリ、この一皿で札幌に戻った気持ちになったほどです。
炙りサーモンは脂がしたたります。
ヤリイカはピカピカの香りにうま味が深く、山わさびが目の前ですり下ろされてのっかります。
他にもぶりにイクラ、山葵巻きと、私たちとしては多めの9皿を積み上げました。
出色は、サンマのつみれ汁。うんまい。
ちゃーんと魚のダシが利いているなかに、荒く引かれたサンマがごろんごろんと3つ並び、
ゴボウや人参の野菜もたっぷり、大地と海の滋味が出会った美味しいお汁でした。
大満足の昼遅いご飯をたべて大満足でした。