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僕の愛する「ウルトラセブン」

雑誌「pen」の別冊として、「ウルトラマン大研究!」が発売された。
昨年発売された「pen」の特集に、新たな情報を加えて別冊として
今回再編集されたものだが、店頭で発見し、ウルトラマン好き
(厳密に言えばウルトラセブン好き)な僕は迷わず購入した。



ウルトラシリーズを全部で4期に分けて、
第一黄金期や最近の平成ウルトラシリーズも含め解説。
更に、人気怪獣ランキングや、ウルトラ兄弟の相関図など、
ウルトラマンをあまり良く知らない人たちにもわかりやすく解説
しているが、一方でファンにも嬉しい当時のスタッフによる裏話や、
撮影秘話などもあり、とても楽しめる内容となっているので、
興味のある方はぜひ読んでみてほしい。

いわゆる「ウルトラシリーズ」は、僕が生まれる前の
1966年にテレビ放送が始まった「ウルトラQ」から始まったわけだが、
その後カラー作品で初登場する1966年夏に始まった「ウルトラマン」で、
ヒーローものとしてのスタンスは確立された。

そして僕が最も好きな「ウルトラセブン」は、
1967年から約1年間で49話が放映された。



ウルトラセブンが秀逸で、今でも色褪せない魅力を放ち、
シリーズ最高傑作と呼ばれているのは、
子供番組の枠を超越したその大人びたストーリーや、
知能が高い宇宙人の地球侵略をテーマに、
多くの社会問題を取り上げたその物語の深み、
洗練された傑作キャラクター&メカニカルデザインの数々
(ウルトラ警備隊のユニフォームや乗り物たちは、
今見てもそのデザイン性の高さに驚かされてしまう)、
セブンに変身する主人公モロボシ・ダンとアンヌ隊員の恋模様、
ウルトラセブンも宇宙人でありながら、地球を守る、
仲間を守る中で、自らのアイデンティティーとも戦いながら
宇宙人たちとの対峙し、時に苦悩する姿など、
どれを取っても子供番組とは思えないアダルトな内容なのだ。
多くの話の監督を手がけた実相寺昭雄監督の演出やカメラワークも
件p的で、今でも多くの熱狂的なファンを持つことでも有名だ。



そして特に僕がウルトラセブンを好きな理由は、
ウルトラシリーズで唯一、誰もウルトラ兄弟が助けにこない、
孤独な戦士であったこと。しかも知能が高い宇宙人たちを相手に
しながら、孤独な戦いを続けるウルトラセブンの姿は、
何とも哀愁漂うカッコいい理想のヒーロー像として僕の中に
定着していったのかもしれない。



ウルトラシリーズは、今月最新映画「ウルトラマンサーガ」が
初の3Dとなって公開される。平成ウルトラマンの
DAIGO、つるの剛士、杉浦太陽の競演でも話題だが、
また新しいウルトラマンファンを獲得するのは間違い無い。
昔のウルトラマンたちも出演する仕鰍ッもあるようで、パパと子供、
そしてイケメン狙いのママをも囲い込む作戦はもさすがである。



今回、「pen」の別冊ウルトラマン特集号を読んで、
平成生まれの今の子供達にも受け継がれる、
ウルトラシリーズの魅力と、元祖ウルトラシリーズの
独創的な世界観を作り上げた素晴らしき先駆者達の
夢と努力を再認識する良い機会となった。

僕のウルトラセブンコレクションもまだまだ続きそうである。

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