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U2待望のニューアルバムは無料!

前作『No Line on the Horizon』以来、
5年ぶりのニューアルバム『Songs of Innocence』
が今月U2から届けられた。



しかも、なんと驚いたことに、iTunesにて無料
ダウンロードでのリリースとなったのだ。
世界のiTunesユーザー5億人が対象となり、
この内3,300万人が実際ダウンロードしたと言うが、
なんとも太っ腹で大胆なリリースの仕方だ。



今回のこの企画にアップルはU2に対して
プロモーション料として100億円程度を
払っているらしいが、U2としてはCDを
5,000万枚程度売ったくらいの収入を
アップルから得たことになるので、
悪く無いディールである。



しかし、U2のファンでは無い人や、
U2のことをあまり知らない若者にとっては
勝手にダウンロードされると言うのは
迷惑だったようで、かなりのクレームが
アップルに寄せられた。その結果、
アップルはアルバムを削除出来る仕組みを
用意するなどの対応に追われてしまったが、
色々な意味で話題を呼び、インパクトのある
プロモーションとなったことは間違い無い。



『Songs of Innocence』は、前作
『No Line on the Horizon』同様に派手さは全く無い。
アルバム『How to Dismantle an Atomic Bomb』の
ハイテンションなシングル『Vertigo』や、
『It's a Beautiful Day』のようなU2らしい、
インパクトがあってキャッチーな
ロック曲もあまり無い。
どの曲もかなり私的な内容で、
比較的地味な雰囲気だ。

収録されているのは下記11曲。

1) The Miracle(of Joey Ramone)
2) Every Breaking Wave
3) California(There Is No End To Love)
4) Song For Someone
5) Iris(Hold Me Close)
6) Volcano
7) Raised By Wolves
8) Cedarwood Road
9) Sleep Like A Baby Tonight
10) This Is Where You Can Reach Me Now
11) The Troubles

全体的に地味目な中でも、シングルとなった
『The Miracle』は副題の通り、
ボノが影響を受けたロックバンド、
The Ramonesの今は亡きJoey Ramonesに捧げた曲。
また、『California』はU2らしいメロディで
割と気に入っている。『Iris』はボノの母に捧げた曲で、
こちらも私的な要素が満載である。
6曲目の『Volcano』は、アルバムの中では
一番キャッチーでロックなナンバーとなっており、
U2の全盛期を思い出させるサウンドに近い。
また、『Raised By Wolves』はU2のトレードマーク
でもあるエッジのキレのあるギターサウンドが
繰り広げられ、こちらもファンには嬉しい一曲。



アルバムを聴き終えてみて、やはり全体的に
かなり地味な感じは否めないが、
それでもU2ファンにとっては新作が聴けると
言うのは何とも嬉しい限りである(しかも無料で)。
ある意味、U2も完全な大御所となり、
エネルギッシュなロックはもう卒業してしまい、
味わい深いソウルミュージック、
はたまた演歌の域に入って来たとも言えるが、
その熟成された燻銀なサウンドを堪能する
為のアルバムなのである。

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