blue deco design lab

R&Bに品格を -Ne-Yoの新作とクリス・ブラウン

先日のブログでNe-Yoとクリス・ブラウンを紹介したが、今回改めてNe-Yoのニューアルバム、「The Year of the Gentleman」と、クリス・ブラウンの傑作アルバム「Exclusive」に大ヒットシングルの「Forever」を新たに収録し再リリースとなった「Exclusive “The Forever Edition”」を紹介したい。

1) Ne-Yo 「The Year of the Gentleman」
まずはNe-Yo3枚目のアルバムとなる「The Year of the Gentleman」だが、これは前作に勝るとも劣らない傑作である。まずそのタイトルにも表れている通り、R&Bに品格を取り戻したいとするNe-Yoの熱い思いが感じられる渾身の1枚だ。最近はR&Bといいながら、どちらかというとラップに近い曲が多い時代で、歌っている歌詞も、”俺ってすげー”かとかの自慢話や、金儲けをしたいというようなテーマが多過ぎるのだが、Ne-Yoが目指すものは僕の好きなBabyfaceとか、かつてマイケル・ジャクソンがそうであったように、大人のR&Bであり、大人のラブソングを歌い上げる世界である。その意味でも、Ne-Yoは久しぶりの正統派R&Bシンガーソングライターであり、またアルバムにもある”Gentleman(紳士)”でもあるのだ。

「The Year of the Gentleman」曲目
1) Closer*
2) Nobody*
3) Single*
4) Mad*
5) Miss Independent*
6) Why Does She Stay
7) Fade Into the Background
8) So you can Cry
9) Part of the List
10) Back to what you know
11) Lie to me
12) Stop this world
13) What’s the matter*
14) She got her own (feat. Jamie Foxx & Fabolous)

さて、全14曲が収められているこのアルバムの内容だが、まずは大ヒットシングルでカッコいいビートの「Closer」で幕が開ける。この曲はアダルトな雰囲気がありながら、ャbプス的なノリの曲で、広くうけるタイプの傑作である。そして「Closer」から続く4曲はお勧め。どの曲も傑作揃いで聴くものを圧唐キる。まずは2曲目の「Nobody」だが、これは完全にマイケル・ジャクソン的な曲で、マイケルに提供しても全く違和感の無い作品。初期のマイケルと中期以降のマイケルの曲風が見事にミックスされた感じだ。Ne-Yoは声の出し方や歌い方も本当にマイケルに似ているが、この曲はメロディアスなサビがたまらなく心地良い。3曲目の「Single」はミディアムテンモネがらもスケールのある美しい曲。Coldplayの大ヒット中シングル「美しき生命」にも通ずる雰囲気のバラードで、サビのWanna be your boyfriend♪の箇所もやはり心地良い。4曲目の「Mad」はNe-Yoの王道とも言える美しいバラード。曲の出だしから期待出来るメロディーだが、この曲もサビのメロディーの美しさは感動ものである。そして極めつけは5曲目の「Miss Independent」。このアルバムのテーマともなっている”Gentleman”をイメージしたプロモビデオもなかなか良いが、インパクトのあるカッコいいシンセサウンドと絡んだビートと美しいメロディーとNe〆oの見事なハモリングは圧巻である。

5曲目以降もバラード系を中心に素晴らしい曲が多いのだが、メロディーというよりもその多彩なラブソングの歌詞にむしろ注目すべき曲が続く。13曲目の「What’s the Matter」はボーナス曲だが、スケール感のある曲。14曲目はあのJamie Foxxとのコラボである。

前作の「Because of You」もマイケル風な曲やプリンス風な曲満載の傑作であったが、今回は更にアダルトな雰囲気とカッコ良さが加わり、普遍的なR&Bの素晴らしさを再認識させてくれる傑作である。日本でも渋谷で宣伝カーなどを見かけ、既に発売以来注目のアルバムだが、今まさに最もお勧めのR&Bアルバムである。

2) Chris Brown 「Exclusive The “Forever” Edition」
今R&B界でNe-Yoと名実ともに人気を2分するのがクリス・ブラウンである。既に大ヒットしているアルバム「Exclusive」に最新大ヒットシングル「Forever」とその他数曲を追加した再リリース版が発売されているが、全20曲を収録したアルバムになっての再リリースである。

「Exclusive The “Forever” Edition」曲目
1) Throwed
2) Kiss Kiss
3) Take you down*
4) With you*
5) Picture Perfect*
6) Hold up
7) You*
8) Damage
9) Wall to wall
10) Help me
11) I wanna be*
12) Gimme Watcha Got*
13) I’ll Call Ya*
14) Lottery*
15) Nice*
16) Down*
17) Forever*
18) Superhuman
19) Heart Ain’t a Brain
20) Picture Perfect Remix

元々「Exclusive」に収録されていた先行シングル「With You」に加え、「Forever」が同じアルバムで聴けるのは嬉しい。アルバムはややラップ/Hip Hop系の曲も多く収録されているのだが、特にお勧めしたい曲を何曲かご紹介したい。まずは3曲目の「Take You Down」は良質な大人の雰囲気漂うバラード曲だ。これに続くのが大ヒットバラードの「With You」。この曲は明るい中にもメロディーが美しい傑作であり、アイドルグループが歌ってもいいような爽やかな曲。5曲目の「Picture Perfect」はWill-i-amも参加したカッコいい曲で、リミックス版もアルバムの最後に収録。いかにもウィルらしさ満載の曲である。そして、このアルバムの中でも特に気に入っているのが7曲目の「You」。”You♪”という言葉ば次から次へと重なり合うサビが美しい印象深い作品。11曲目の「I Wanna Be」、12曲目「Gimme Whatcha Got」、13曲「I’ll Call Ya」、サビが魅力の14曲「Lottery」までの4曲も秀作だ。そして15曲目の「Nice」はクールなビートが最高の曲で、16曲目の「Down」はあのカニエ・ウェストとのコラボ。カニエらしいラップが絡み、こちらもャbプでカッコいい傑作となっている。そして今回の再リリースの目玉でもある「Forever」が17曲目に収録されているが、この曲はやはり「With You」と並ぶクリス・ブラウンの最高傑作であろう。アメリカでも本人が登場するガムのCMなどに使用されており、様々な場面で耳にする。

この2枚のアルバムは、今の正統派R&B界の”旬”を知る意味では最高の2枚で、どちらもカラフルで魅力満載である。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事