僕は寒いのが苦手なので、冬という季節があまり好きではないが、唯一冬の季節で楽しみなのが“みかん”である。
愛媛が田舎なので、昔からいつも箱いっぱいにみかんが愛媛の親戚から届いていたから、正直みかんをスーパーなどで買ったことが無かった。そして、こたつの上には必ずみかんが籠いっぱいに積み上げられていたので、手が黄色くなるまでみかんを食べまくっていたのが、子供の頃の懐かしい思い出である。
そんな根っからのみかん好きだが、冬のフルーツと言えばやっぱりみかんだ。しかも、最近の楽しみは普通のみかん以外にも美味しいみかんの新種、品種改良みかんがたくさん産まれていることだ。数年前からのお気に入りは、“たまみ”と“はるみ”。この2種類は何とも美味しいみかんで、簡単に手で剥きやすく、そしてみかんの粒がプチプチしていて、甘くて大きい。病み付きになる食感だ。たまみ、はるみの季節は2月からだが、毎年小田原の農園まで出向いて、箱買いしているくらい大好きなみかんである。
今年もたまみ、はるみの季節が待ち遠しいが、実は今この1月の時期は“せとか”のハウスものが出回り始める時期。せとかは元々長崎で品種を掛け合わせて出来たものだが、今では愛媛県が最大の産地で、全生産量の7割を担うらしい。特徴は、比較的サイズが大きく、外皮も薄く剥きやすい。果肉はたまみやはるみよりもややジューシーで、ちょっとオレンジのような濃厚な味である。後味は、意外にさっぱりしているのも特徴的だ。
現在スーパーなどに出回りだしているものはやや価格が高いが(2個で1,000円くらいする)、3月くらいまで出回り、とても美味しいみかんなのでぜひ食べてみて頂きたい。たまみ、はるみと合わせて、せとかもおススメである。