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夏の名盤、角松敏生の『SEA IS A LADY』!

以前ブログでも取り上げたことがあるが、僕の最も大好きなインストアルバムに、角松敏生の『SEA IS A LADY』というフュージョンアルバムがある。リリースされた1987年の夏と言えば、まさにバブル絶頂期で、このアルバムを聴くと、当時の熱い夏の風景が思い出される。そういう意味でも思い出のアルバムとなっている。



角松敏生は本来、普通にボーカルアルバムが主流だが、このアルバムは全曲インスト曲で、しかも夏らしい曲が並ぶ。キレ味抜群のギター、カッコいいベース、効果的なシンセ、ドラマチックなストリングズが見事に絡み合って、実にクオリティーの高い、極上のフュージョンを奏でる。収録曲は下記全12曲。全曲、作曲/編曲を角松敏生が行っている。



1. WAY TO THE SHORE“ERI”
2. SEA LINE“RIE”
3. NIGHT SIGHT OF PORT ISLAND“MIDORI”(NIGHT FLIGHT OF DC-10)
4. SEA SONG“NAOMI”
5. SUNSET OF MICRO BEACH“SATOKO”
6. OSHI-TAO-SHITAI“KAORI ASO”(MEMORIES OF DUSSELDORF?)
7. 52ND STREET“AKIKO”
8. THE BASS BATTLE“CHAKO”
9. MIDSUMMER DRIVIN' “REIKO”
10. LOVIN' YOU“SAWAKO”
11. SEA SONG (REPRISE)
12. JUNE BRIDE

ご覧頂ける通り、12曲中10曲に“女性の名前”がタイトルに付けられている。恐らく角松敏生が過去に夏に付き合った、又は巡り合った女性をイメージして作曲をしているのかもしれないが、そういう意味でひと夏の思い出なども含まれているのではないかと妄想してしまう。実にエロく、エモいアルバムであり、男性としては女性との思い出を曲に込めて、タイトルにまで付けて1枚のアルバムを創ってしまうというのは、思い出を形にする究極的な表現方法であり、何とも羨ましい。



この中で、2曲目の『SEA LINE “RIE”』は、当時日本たばこ(JT)のマイルドセブンメンソールのCMソングに起用されていたので、聴いたことがある人もいるかもしれない。



どの曲も素晴らしい出来映えだが、僕が特に好きなのはキレ味抜群のCM曲『SEA LINE “RIE”』、熱く攻める曲『OSHI-TAO-SHITAI“KAORI ASO”』、ベースバトルがカッコいい『THE BASS BATTLE“CHAKO”』、爽快なドライブミュージック、『MIDSUMMER DRIVIN' “REIKO”』などだ。激しく熱い曲の合間に、切ないバラードを折り込むことも忘れてはいない。切ない『SEA SONG“NAOMI”』、美しいバラードの『SUNSET OF MICRO BEACH“SATOKO”』、そしてラスト2曲の『SEA SONG』と『JUNE BRIDE』は、何とも切ない夏の終わりを思い出させてくれるが、とても心地良い中でアルバムは終了する。



毎年夏が近づくとこのアルバムが聴きたくなってしまうが、今年もまた夏のドライブのBGMには欠かせない1枚である。ちなみに『SEA IS A LADY』リリースから30周年となった2017年に、新録された『SEA IS A LADY 2017』がリリースされた。しかし、こちらの方はどちらかと言えば若干演奏がマイルドになってしまっており、個人的にはオリジナル版がやはりおススメである。

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