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King of Pop! マイケル復活!

あの史上最高の名盤「Thriller」が1982年11月に発売されてちょうど25周年。この度、満を持してこの名盤が華麗に復活することが決定した。「Thriller」に7曲が新たなに加わって、今月の20日に25周年記念アルバムとして再発売される。注目の新曲7曲だが、前にブログでも書いたあのウィル・アイ・アムやエイコン、ファーギー、そしてカニエ・ウェストとのコラボがついに実現!思えばマイケルは常にその時代の旬のアーティストをプロデューサーやコラボ相手に選んできた。「Off The Wall」、「Thriller」、「Bad」ではプロデュースにQuincy Jonesを迎え、David Foster, Paul McCartney, Eddie Van Halen, Stevie Wonderなどとも共演。そして1991年発表の4枚目のソロアルバム「Dangerous」ではあのGuyのテディー・ライリーを迎えてまた新たなマイケルの世界を確立し、1995年のベスト版「HISTory」ではジャム&ルイス、ダラス・オースティンを迎えるという常に豪華な布陣。まさにマイケルでなくては成せない技である。

今回この新曲7曲の中で、先行シングルになっている「Girl is Mine 2008」を先日ラジオで1度聞いたが、ウィル・アイ・アムとのコラボが見事な作品であった。旬なプロデューサーたちによって、「Thriller」収録の名曲たちがどのように味付けされているのか、他の新曲の出来栄えも実に楽しみである。それにしても2/20のアルバム発売が待ち遠しい。「Beat It 2008」はファーギーと、「PYT 2008」はウィルと、そして「Billy Jean」はカニエのミックスとなる。

ところで、オリジナルの「Thriller」だが、これは僕の最も好きなアルバムの1つでもある。まさに80年代を代表するだけでなく、音楽業界に燦然と輝く名盤だ。数字だけを見ても全世界で1億400万枚を売上げ、ギネスブックに「史上最も売れたアルバム」に認定されている。Billboardアルバムランキングに37週連続1位、1983年、1984年の2年連続で年間最多売上アルバムにもなった(これはBillboardチャート史上唯一の記録)。1984年のグラミー賞では8部門受賞し、アルバム曲のシングル7曲が全てTOP 10入りした、まさに記録に事欠かない「化け物アルバム」なのだ。今でも鮮明に覚えているが、1984年に中学2年の終わりに、父の仕事で急遽アメリカ転勤が決まった頃、日本で「Thriller」のカセットテープを購入し、毎日のようにWalkmanで聴いていた。到着したアメリカは、まさにMTVが始まり、80’s POP’s花盛りで、マイケルの人気も凄いものがあった(ライブの会場でファンの女性が失神している様子などが頻繁にTVでも放映されたが、まさに昔でいうビートルズやエルビスプレスリーと同じ、他のアーティストとは明らかに次元の違うレベルに到達していたと言える)。先日、TV番組の「SmaStation」で視聴者の選ぶ80年代洋楽BEST 30をやっていたが、やはり予想通りマイケルジャクソンが1位に選ばれていた(ちなみに2位はマドンナ、3位にカルチャークラブ)。今回、25周年記念アルバムとなって蘇るのをきっかけに、改めて名盤「Thriller」を聞いてみた。

まずはその「完成度」の高さに改めて驚かされる。全9曲なのだが、無駄な曲が1曲も無いのだ。結果的にベストアルバムかのようにヒット曲が満載なのだが、元々ベスト版として企画されたもので無いことからくるオリジナルアルバムとしての完成度が特徴的。全体のトーンはアダルトコンテンャ宴梶[であり、それ以降のマイケルと比較しても相当「大人」な仕上がりであるがために、今聞いても時代を超えた普遍的魅力があると感じる。Ne-YoやRihannaなど最近注目の歌手の多くが取り入れているのも、この時期の大人なマイケルなのである。

アルバムはノリノリな「Wanna Be Startin Somethin」で始まるが、この曲は最近Rihannaが「Don’t Stop the Music」で大胆にサンプリングしたことでまた注目を集めている(この曲のタイトルが、(後述の「Off The Wall」に収録されているマイケルのヒットシングル、「Don’t Stop Till You Get Enough」へのオマージュ的な要素も見逃せない)。全米No.1に輝いた「Beat It」「Billy Jean」、それに当時映画のような長編ミュージックビデオが話題を呼んだアルバムタイトル曲の「Thriller」、Paul McCartneyと女性を取り合う歌詞の「The Girl is Mine」などはあまりにも有名だが、個人的には特に大人な雰囲気が漂うQuincy Jonesプロデュースらしい「Human Nature」が最も好きな曲であり、2曲目の「Baby Be Mine」、最後のバラード、「The Lady In My Life」なども凄く落ち着く曲だ。「PYT」では、マイケルの姉と妹 (LaToyaとJanet)がボーカル参加していることも有名。

個人的にはファーストソロアルバムの「Off The Wall」も大好きな一枚。こちらは「Thriller」のようなアルバム全体での豪華さと完成度はないものの、素朴ながらも美しいメロディー満載なアルバムで、Earth, Wind & Fire的なダンスミュージックの要素が詰まった秀作。特にシングル「Rock with You」などは大人っぽい雰囲気の中にも爽やかさが印象的な名曲中の名曲であり、シングルの中では僕の最も好きなマイケルの曲でもある。また、ダンサブルな「Don’t stop till you get enough」、マイケルが感極まった様子が録音されているバラードの「She’s Out of my Life」も素晴らしい曲である。尚、「Thriller」があまりにも桁外れに凄いアルバムだったので、物凄いプレッシャーだったと思うが、次に発表された「BAD」も相当興行的に売れたアルバム(2800万枚のセールス)で、また内容も売上に恥じない傑作だと思う。「Off The Wall」、「Thriller」、「BAD」の3枚はどれも名盤と呼ぶに相応しい内容だ。4枚目の「Dangerous」も大ヒットシングルの「Black or White」などを収録して、テディー・ライリーらしいアレンジに仕上がっているアルバムだが、全体の完成度からすると最初の3枚には及ばないと感じる。

子供の頃から常にスターであり続けたことで、色々な意味でちょっと「普通とは違う」人間になってしまい、晩年はスキャンダルばっかりが目立ってしまったマイケルだが、通常の人では考えられない名声と資産を手にしてしまった彼は、その純粋なところに漬け込む悪意を持った人間たちの犠牲になってしまった部分も大きいかと思う。しかし、こうやって振り返ってみると、後世に残るその輝かしい音楽業界やアメリカのャbプカルチャーに残した功績の大きさを改めて痛感してしまうが、マイケルと同じ時代に生きてきたことに大きな喜びを感じている今日この頃である。
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