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James Morrison @SECC, Glasgow 12/03/09

2010-01-29 | performance


今回のUK旅行の日程で、何かライヴがないかと色々調べていた時、丁度James Morrison(ジェイムス・モリソン)のUKツアーと重なっていることがわかった。
グラスゴーの 「Homecoming Live」 を見るか、James Morrisonを見るか・・・。かつての私だったら両方予定に入れただろう。
でも、行きたい街を優先したところ、11/28にグラスゴーに行くのは少し難しかった。 で、その同じグラスゴーでJamesのライヴを見る予定を立てることができたのだった。

SECCに着いて、まだだいぶ時間があったので、クライド河の方に行ってみた。
対岸にBBC Scotlandがあり、BBCの天気予報の中継で何度もTVで見たクライド・アークという弧状の橋が見えた。
         

SECCには、“The Armadillo(アルマジロ)” の愛称で呼ばれているClyde Auditorium(クライド・オーディトリアム)がある。
                  
中に入って  受付窓口でチケットを受け取り、  ここから入場。
 サポート・アクトはOneRepublic(ワンリパブリック)

いくつか大きさの違うホールがあり、Jamesのライヴはホール4で、キャパシティ約1万人。だいたい横浜アリーナと同じくらいのキャパ。
Webでチケを予約した時にブロックと席番の指定があったので、急いで入ることはないが、逆にロビーの方が混んできたので開場と同時に入った。
BBブロックはどこだろう・・・とキョロキョロしていると、案内係の人が手を差し出すのでチケを見せると席まで連れて行ってくれたのだが、実はその行為にビックリ。それは私だけではなく、ひとりひとりにまたはグループ毎に、それぞれ全部案内係が付いて席までエスコートしているではないか! すごっ!
なので、係員の人数は膨大だった。このことを後にロンドンに戻った時に友人に話すと、20年以上UKでいろんなところのライヴに行っているさすがの友人も、これには驚いていた。
 海外ライヴで椅子席というのは、逆に新鮮だった。   Tシャツ購入 
BBブロックはステージに向かって右斜め。ブロック内5列目でこの距離  よく見えそう♪

若者はもちろんだが、家族連れ、小さな子供からお年寄りまでと客層は幅広く、Jamesの音楽がいかにたくさんの人に支持されているのかがわかる。
やがてOneRepublicのステージが始まった。
OneRepublicは名前を知っている程度で、USのドラマ 『ゴシップガール』 の挿入歌がヒットしたということくらいしか知らなかったのだが・・・・・惚れた。すっごく良かった。
Vo.さんはピアノを弾いたりギターを弾いたりと大忙しで、ベースの人がチェロも弾いたりで、音に幅があってカッコいい。
メロディは美しくて、ちょっとエキゾティックでドラマティック、そしてVo.さんの声は高らかに響いてかなりの実力派。
 OneRepublic

帰国後、即CDを購入。いろいろサーチしてみたら、2008年のサマソニに出たのね。はぁぁ~、勉強不足だわ。
で、メンバーは5人みたいだが、ステージ上には6人いたので、キーボードがサポート・メンバーだろう。でもそのサポートさん、Vo.さんがキーボードを弾いている時は打楽器担当だった。キルトを着ていたので、紹介された時に前に引っ張り出され、スコットランド人の地元っ子に大好評を博していた。


40分ほどのインターヴァルを経て、いよいよJamesの登場。OneRepublicの前半辺りまではまだ空席が目立っていたが、いつの間にか超満員、そしてものすごい歓声。
2ndアルバムの1曲目 「The Only Night」 で、軽やかにスタート。おぉぉぉ~~~、いつかは聞きたいと思っていたJemesの生歌だ! カンドー!
ハスキーな声、ソウルフルなメロディ、グルーヴィなサウンド。Jamesが弾くギターはアコギのみで、バンドは基本のG.B.Dr.のほかに、キーボード2人とホーン・セクション3人と女性コーラス2人が加わってとってもゴージャス。


ホリゾント幕にサイケな映像が映り、悲しげなピアノのメロディが流れ、アコギを置いてハンドマイクのJamesは、「Fix The World Up For You」 のイントロが流れると、大きく首を振ってリズムを取っていた。歌に入ると最初しっとり、サビからまた大きく首を振りながら歌うという熱いパフォーマンスで魅了。
曲間ではあまり多くは喋らず、寡黙に曲をこなして行き、新曲 「Get To You」 も披露。
再びハンドマイクになり、大きく手を挙げて手拍子を促し、「Broken Strings」 のピアノのメロディが流れてくると、より一層の歓声。ギターを持っていないと結構熱いなー、James・・・。
Nelly Furtado(ネリー・ファータド)のパートはコーラスの黒人女性が歌い、Nellyのセクシー・ヴォイスとは違ってめちゃくちゃ迫力あった。
「If You Don't Wanna Love Me」 の熱唱に感動し、大好きな 「Save Yourself」 に酔った。いやぁ、それにしても歌が上手い!
 大熱唱!

ゴスペル・スタイルのピアノとコーラスをバックに、Jamesがソウルフルで感情たっぷりに歌い上げる・・・・・何の曲?新曲?と思っていたら、2ndでいちばん好きな曲 「Precious Love」 だった。横揺れグルーヴィな3連のリズムが、超気持ちよかった。
アダルト・コンテンポラリーっぽいアップテンポな 「Nothing Ever Hurt Like You」 から、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)のカヴァー 「Uptight」 への流れは、高まった気持ちをぐいぐいと引っ張って行き、その後す~っとクール・ダウンするかのように、名曲 「You Give Me Something」 に突入。
あぁ、何て気持ちのよいグルーヴなんだろう! そして会場は、最初から最後まで大合唱だった。
 

アンコールの1曲目も最初から大合唱。でも私は、聞いたことあるのに何の曲だが思い出せない・・・。やがてサビで判明。聞こえてきたのは、“I'm Starting with the Man in the Mirror” ...そう、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の 「Man In The Mirror」 だった。
アコースティックなアレンジがステキで、間奏でムーンウォークまがいのステップを踏み、あの腰を振るマイケル特有のダンスもしてみせるJamesに歓声が沸いた。
オルタナティヴな 「Call The Police」 ではヘヴィな一面を見せ、最後は 「Wonderful World」。この曲も大合唱だった。
 踊るJames!
 総勢11名の大所帯

いやいや、もう大満足のライヴだった。外に出ると、「You Give Me Something」 を弾き語りしている男性を囲んで大合唱になっていて、ほのぼのとしたステキな光景だった。
いつまでも余韻が残り、足取りも軽く、あの長~いチューブ状の遊歩道もアッという間で駅に着いた。
来日したら、もっと小さな会場で見れるはず。早く来日してほいしいな~。

※タイトル写真は、スクリーンに映るJamesを撮ったもの。


★Setlist★
・The Only Night
・Fix The World Up For You
・Please Don't Stop The Rain
・This Boy
・Get To You
・Love Is Hard
・You Make It Real
・Broken Strings
・If You Don't Wanna Love Me
・Save Yourself
・Under The Influence
・Precious Love
・Nothing Ever Hurt Like You
・Uptight -Stevie Wonder cover-
・You Give Me Something

~encore~
・Man In The Millor -Michael Jackson cover-
・Call The Police
・Wonderful World


★James Morrison 「Precious Love」


★James Morrison 「You Give Me Something」