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列車で周る英国の旅 Day6 ③

2010-01-22 | travelog


【タータンチェックとバグパイプの音色、頭に浮かぶのはベイ・シティ・ローラーズ!】 02/12/09 : エディンバラ

エディンバラ城をゆっくり見学したあと、ロイヤルマイルを下って行った。ずーっと彼方まで続くロイヤル・マイルはまっすぐな一本道。
 途中、城のすぐ近くにスコッチ・ウィスキー・エクスペリエンスというスコッチ・ウイスキーの博物館があった。その昔キャッスル・ヒル・スクールだったその建物は、観光客で年中賑わっているらしいが、私はアルコールがNGなので興味なし、通過。
そのまま下って行くと、王冠の形をした屋根だけは遠くから見えていた、大きくて荘厳なセント・ジャイルズ大聖堂が右手に見えてきた。
 この大聖堂は、スコットランドのプロテスタント化を推進した教会とのこと。
大聖堂内は、綺麗なステンドグラスがたくさんあり、自然の光が射し込んで神秘的だった。
             
 天使の聖水盤   場違いなオブジェ、何故に?
自然光が輝く   椅子にはスコティッシュ・フラッグ 

ロイヤルマイルに続いているコックバーン通りにある、グラスゴー音楽関連サイトteenagefanclub+logさんの中で紹介されていた、おすすめのレコ屋avalanche(アヴァランチ)に行ってみた。
可愛いとんがり屋根の建物 
バーゲン・コーナーで、マニックスのJamesのソロの7"を見つけた。£2.99(約460円)也! 昨晩Marks & Spencerで、お釣にもらったスコットランド紙幣£5札で支払い。実は英国内は同じポンド通貨だが、スコットランドではまだわずかにスコットランド紙幣が流通している。そのわずかな中、昨日エディンバラに着いて最初の会計のお釣でもらうとは・・・。イングランドではしばしば受取り拒否されるらしいので、早速使わなきゃと思ったのだ。ところが、レジのアルバイトの男の子が、“これは使えないと思うんだけど・・・” と。なぬ~?えっ!?ここはスコットランドだろ?と思っていたら、隣りにいた店長らしき人が、“大丈夫だよ、銀行で替えられるから” とバイトくんに説明。ホッ、よかった~。

再びロイヤルマイルに戻って歩いていると、どこからともなくバグパイプの音色が聞こえてくる。
レストランや土産物店から流れてきているっぽいのだが、ひとつの音色がだんだん大きく聞こえてきたかと思うと、反対側で生演奏しているおじさん(おじいさん?)がいた。 
キルト姿もバッチリ決まっていた。  
道の両側にたくさんある土産物店では、タータンチェックのマフラーや帽子、小物などが店頭に並び、洋品店のウィンドウのマネキンはキルト姿。バスのシートまでタータン。  私の頭の中では、自然とBay City Rollers(ベイ・シティ・ローラーズ)の歌が流れていた。(笑)
緩やかな坂になっているロイヤルマイルの正式名は、ハイ・ストリート。スコットランド宗教改革の指導者ジョン・ノックスの家  を過ぎたところから、キャノンゲートという名前に変わる。ジョン・ノックスの家は、エディンバラに現存する最も古い共同住宅らしい。この辺りから道幅が少し狭くなり、だんだん人通りもまばらになって、通り沿いの建物はどれも中世のたたずまいで雰囲気があった。ところどころに、こんな面白いものも・・・。
 The People's Storyというエディンバラの人々の歴史博物館の看板
 スコットランドの詩人Robert Fergusson(ロバート・ファーガソン)の像

休憩がてらお茶でも・・・と思っていたところに、カフェの “クリーム・ティ£2.95” の看板が目に入った。可愛いカフェだったし、このお値段は魅力的。朝食をたっぷり食べているので、普段一日2食の私はそんなにお腹が空いていなかったが、スコーンなら丁度いい。
「Cafe Vivo」 というブルーを基調としたカフェの店内は、サンドウィッチをテイクアウトして行く人やランチを食べる人たちではやっていた。ホーム・メイドのフルーツ・スコーンは、美味しくて満足。
 「Cafe Vivo」

カフェでゆっくりしたあと、更に坂道を下って行くと、突き当たりに目的のホリールードハウス宮殿が見えてきた。 
 宮殿の正面にクィーンズ・ギャラリーとショップが入っている建物があって、真ん中の屋根の上からスコットランド王家の象徴赤いライオンが、王冠の上に乗って両手を挙げているキュートな姿でお出迎え。
道路を挟んだ手前には、超近代的なスコットランド国会議事堂の建物が、まるっきり正反対の姿で建っていた。 
 スコットランド国会議事堂

ホリールードハウス宮殿は、現在はエリザベス女王ら王族の人たちがエディンバラ訪問の際にここに滞在し、かつてはスコットランド女王メアリーが居城として使用していた。女王と2人目の夫ダーンリー卿と、秘書官リッチオをめぐる悲劇の舞台となったのもこの宮殿。(タイトル写真)
無料でオーディオガイド(日本語)を貸してくれたので、ガイドに沿って見学。宮殿内は撮影禁止だったので画像で伝えられないが、俳優ショーン・コネリーもナイトの爵位を授与された、かつては舞踏会場だったグレイト・ギャラリーはとっても広く、女王が座る玉座が広間の真ん中にどっしりと据えられていた。他にも女王訪問者の控え室やスコットランド議会が開かれていた部屋、現在もエリザベス女王を交えて食事をするダイニング・ルーム、女王メアリーの寝室や、あのメアリーの目前でリッチオが殺害された謁見室も見学することができた。言うまでもなく、どこもかしこも豪華絢爛。
最後に外に出て、廃墟となっているホリールード修道院を歩いていると、キルトを着たマント姿のダンディなおじさんがやってきて、“そろそろ閉めるよ~” と言われた。そして、丁寧に門のところまで送ってくれた。


来た道を戻って歩いている内にだんだん日も暮れてきたので、スコッツ・モニュメントのあるプリンシズ・ストリート・ガーデンのクリスマス・マーケットに行ってみた。観覧車などの移動遊園地やスケートリンクはライトアップされて稼働していたが、マーケットのお店は殆んどまだ準備中だった。
 準備中のマルド・ワインの屋台。マルド・ワイン(Mulled Wine)とは、ヨーロッパの寒い冬に飲まれるスパイスが入った温かい赤ワインで、クリスマス・マーケットでは定番の屋台。ドイツ語のグリューヴァインと言った方が私には馴染みがある。
                     

おみやげなどの荷物を置きに一旦ホテルに戻ってから、再びロイヤルマイルまで行ってチョコレート・ドリンク専門のカフェ 「Chocolate Soup」 に入り、ホットホワイトチョコレートを頼むと、そのカップの大きさにちょっとビックリ。でも丁度いい甘さだったので、すんなりと飲みほせた。
 実はカフェ・オ・レ・ボールの大きさ

18:30頃にマーケットに行くと、2時間前とは違ってマーケットが大賑わい。  食べものや飲みもの、お菓子はもちろんだが、クリスマス・ツリーのオーナメント、キャンドル、ガラス細工、木製のおもちゃ、手袋や帽子などのあったかグッズ、アクセサリーなどから、チーズやハムまでいろんな店がそれぞれ個性あふれるディスプレイで楽しませてくれた。
何度も何度も回って欲しいものに目星を付け、キャンドルや小物を買い物。すれ違う人たちが手にしているジャーマンポテトのようなのが気になったので、食べもの屋台の一角に行ってどれなのか探し、“FAMOUS BRAT-KARTOFFELN with bacon” というのを見つけた。やっぱりジャーマンポテト(BRAT=炒めた / KARTOFFELN=ジャガイモ)だった。ホクホクで、コショウがピリッと効いていて美味しかった。 


そう言えば気温のことに全然触れていなかった。ロンドンではだいたい最高気温が10℃くらいだったが、北上するにつれだんだん下がり、エディンバラでは昼間は6℃くらいで最低気温は-3℃くらいだったけど、全然寒くなかった。防寒対策は全くと言っていいほどしていなくて、少し厚手のコートを着ているくらいで、中は七部袖のカットソーとチュニックだけ、ニットもタートルも着ず、マフラーだけで手袋も必要なかった。
しばらく賑やかなマーケットで遊んでから、ホテルへと戻った。夜空には満月がくっきり。明日もいい天気だろうな、と思ったのだったが・・・・・。 
                    


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