今日もArt & Science

写真付きで日記や趣味を勝手気ままに書くつもり!
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あるいは寺田寅彦の様に!

ちょっといっぷく4-カワセミ(翡翠)

2008-02-11 09:54:02 | まち歩き

 賀茂川の御園橋から柊野堰堤までの散歩道を歩いていると、時折、翡翠(カワセミ)を見かけることがある。遠くから眺めると、始めはお馴染みのセキレイかと見逃しかねないが動作が違う。何だろうと凝視すると、水面から1メートルほど上空でピタリと止まり(ホバリング)、次の瞬間にはダイビングする。きらりと白銀に輝く小魚を口に咥え、近くの小枝まで行って、おもむろに飲み込む。この小魚の白銀と翡翠の瑠璃色のコントラストがまさに絶品。一度目にしたら忘れられない。早速、自宅に戻り、カワセミでインターネットを検索すると約80万件のHPが見つかった。特に、獲物を咥えた写真が多いのが特徴である。図1は筆者のイメージぴったりの一こまである。感謝!感謝!

20080209184422

図1 カワセミとハエジャコ(クリックで拡大)

  http://hidekazu38.blog55.fc2.com/


マイクロ・ナノバブルその後

2008-02-08 07:49:34 | マイクロバブル

 ブログを書き始めてから既に半年が経った。その間にもマイクロバブルの分野で目立った進歩があった。やはり特筆すべきはナノバブル気泡径の直接観測であろう。いくつかの観測法によりその存在と寿命の長さが証明されたことは大きな意味がある。HPに掲載されている一例を拝借すると、図1のように10 μm領域と400 nm領域に明らかな分布があることが直視できる。

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図1 マイクロバブル・ナノバブルの気泡径測定例。

(参考にしたHP: http://www.shimadzu.co.jp/powder/products/01s7100/app10.html

 従来、気泡径が100 nm領域のバブルは超音波造影剤として用いられ、現在も益々開発が盛んになっている。原理は界面活性剤等を利用して安定なナノバブルを作成し、人体の目的の部位に送り込むと、ナノバブルの超音波屈折率が媒体とは異なるために、主に微細血管の鮮明な超音波画像が得られるというものである。これはナノバブルの重要な応用ではあるが、ナノバブルが安定で圧壊しないのが望ましい。マイクロバブルの圧壊を利用する流れとはまったく逆である。しかし、裸のナノバブルでも意外と寿命が長いことが分かり、応用展開に一段と拍車が掛かったといってよい。

 スピントラップ法でマイクロバブル水のESRスペクトルを測定すると、OHアダクト(OHラジカルを捕捉したトラップ剤)の信号強度がサンプリング時間を変えてもなかなか減衰しないことがあった(図2参照)。当時はまだバブル径が小さくなればなるほどその寿命が短いと思い込んでいたから、思案投げ首であったのを思い出す。

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図2 DMPOを用いてマイクロナノバブル水のESRスペクトルを測ったときの経時変化の例:a) バブル発生を止めた直後、b) バブル発生を止めて4時間経過後。

 

 

  図2にDMPOを用いてマイクロナノバブル水のESRスペクトルを測ったときの経時変化の例を示した。a) はバブル発生を止めた直後でOHラジカルアダクトがはっきり観測されている。b) はバブル発生を止めて4時間経過後にサンプリングして測った時の例で、信号強度が約半分になっているが、はっきりOHラジカルアダクトが観測されている。これは結構長い寿命のバブルが存在し、適度の刺激によりOHラジカルが発生していることを物語っている。

 ナノバブルの安定化に関する仮説が提案されている。バブル表面にOH-による負の電荷が集まっているが、これらが気泡径減少とともにお互いに斥力が働き、圧縮力と釣り合うというものである。これは最も説得力のある仮説でいずれ証明されるであろう。酸を添加して中和すればバブルが不安定になりラジカルが増えるはずである。反対にアルカリを添加すればバブルはさらに安定化するはずである。

 価格が1万円強のシャワーノズルからタンカー用のマイクロバブルにいたるまで、多種多様のマイクロバブル発生器が開発され、しっかりした科学的根拠に根ざし始めている。しかも需要に支えられたマイクロバブル産業が世界へ向かって発信し始めている。これは何兆円産業になるか計り知れない。

◎マイクロバブルのESR測定はキーコム。出張測定もできます!

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〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-40-2

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注目のポリフェノール:レスベラトロール(因みに)

2008-02-03 10:31:11 | 健康・病気

 因みに、レスベラトロールおよび関連物質のラジカルエネルギーを計算した。表1に典型物質とともに結果を示す。まず言える事は、レスベラトロールのラジカル化エネルギーは過酸化水素(スーパーオキシド)のそれより3 kcal/molも低く、VitamineCのそれよりも8kcal/molも高い。丁度、VitamineEに類似(表参照)した抗酸化能を発揮すると予想されるが、VitamineEのように長鎖状置換基がないために、自由に蛋白の隙間に入り込める。水には難溶であるが結晶構造解析結果では水分子と水素結合している。これらの特徴が新しい抗酸化能を生み出す可能性を秘めている。

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化合物             ラジカル化エネルギー(kcal/mol)

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過酸化水素          75.7

(スーパーオキシド)

Vitamine E                          72.6

Resveratrol                         72.8

Quercetin                            72.0

Piceatannol                        68.8

Vitamin C                           65.2

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 現在、細胞レベルから動物実験に至るまで人間にとって好ましいデータが次々と発表されているが、まだ、人でのデータがない。しかしすでにサプリ業界では恰も夢のサプリのように宣伝されているが、せめてデータが出揃うまで待てないだろうか?むしろ、適量の赤ワインを飲んで人生を謳歌するのがいいのでは・・・

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