今日もArt & Science

写真付きで日記や趣味を勝手気ままに書くつもり!
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渓流魚の魅力:イワナ

2016-01-25 17:12:46 | アート・文化

http://bigarrow.exblog.jp/3163584

イワナには神秘性が宿っている。30cm以上になると、特にその感が強い。
絵画は自由である。イワナのイワナらしさを絵にしたい。
上の絵はその思いに駆られて、手元にある色鉛筆で描き上げた。
 若いときは釣り上げた魚を目の前にして、一気に描き上げたものである。しかし、昨今はデジカメ写真とブログのおかげで、お気に入りの写真が容易に手に入る。ネット上の格好の写真をピックアップし(釣り上げ)て、ヨイトコドリをして一枚の絵に仕上げる。
 死んだ魚を描くとどうしても死んだ魚しか出来上がらない。これは今までの経験則である。色、形、バランス、等々微妙に違う。ピックアップした写真は結果的に生きた魚の姿態が殆どである。上の絵もこの様にして描いてみた。生きているように見えれば幸いであるが?・・・。

 

http://bigarrow.exblog.jp/3163584


今年の漢字2015

2016-01-13 11:18:34 | まち歩き

今年の漢字「安」を揮毫する森清範貫主(15日午後2時5分、京都市東山区・清水寺)

この1年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「安」に決まり、京都市東山区の清水寺で15日、森清範(せいはん)貫主が揮毫(きごう)した。今年の漢字は今回が21回目。日本漢字能力検定協会(同市)が毎年公募しており、全国から12万9647票の応募があり、「安」が5632票で最多だった。

 安全保障関連法案の審議に全国が注目したほか、相次ぐテロや異常気象で人々を不「安」にさせたことなどを理由に挙げた人が多かったという。このほか、中国人の「爆買い」や自爆テロなどが相次いだことから「爆」が2位、戦後70年や安保関連法から連想させた「戦」が3位となった。

 森貫主は「今年の不安を払拭して、来年は安全安心な社会をつくっていこうという総意ではないか」と話した。


しのぎを削る有機EL最前線

2016-01-10 10:12:43 | ラジカル

しのぎを削る有機EL 最前線

日経は昨年末12月11日、Apple社が3年後にはiPhoneに有機ELディスプレーを採用と報じた1)。韓国のLG社とSamsung社が有機ELディスプレーの供給メーカーとしてその動向が注目されている。LG社はテレビ向けの大型有機ELパネル、腕時計型のウエアラブル端末「Apple Watch」がある。Samsung 社は、スマホ用の有機ELパネルで圧倒的な実績を持つ。Galaxyは世界で最も販売台数の多いスマホであり、規模ではiPhoneをしのぐ。やっと、有機ラジカルの時代が到来した感がある。ビラジカルを発光子として用いると、有機ELの飛躍的な機能向上が期待される。まず、長波長発光が実現できる。一重項閉殻種の炭化水素を発光子とした有機EL 素子は長波長発光を得ることが難しい。解決法としては蛍光よりもより長波長の燐光を利用して、発光材にIr 錯体などを用いる。または、単純に大きなp電子系を利用し,HOMO‐LUMO のエネルギー差を小さくする。さらに,Stokes シフトが大きい系を採用して,LUMO のエネルギー準位を下げる方法もある。図1に、大阪府大池田研の研究成果を紹介する。発光子1aの特徴は32a・・*を,繰り返し発生できることにある。一方, 32・・*のように基底状態が三重項(T0)(ビラジカル)の場合には,その励起状態の励起三重項(T1)と T0 間のスピン許容遷移による蛍光をELとすることが可能で,最大100%の内部量子効率も期待できる。通常の有機EL 素子で起こるホールと電子の再結合では,一重項励起子と三重項励起子がそれぞれ25%と75%の割合で生成する。励起一重項(S1)→基底一重項(S0)のスピン許容遷移を利用する蛍光型有機EL では,燐光を無駄にしている。32・・*のように基底状態が三重項であるビラジカルの場合には,T1→ T0 のスピン許容遷移による蛍光をELとすることが可能で,最大100%の内部量子効率が期待できる。有機ELの最大の課題は耐久性であり,発光低下の原因としてOREL発光材の分解反応が挙げられる。1 の分解反応には1・+のほかに,2・+32・・*32・・が介在するため,分解反応が多岐に亘る。しかし,1の転位反応には,32・・*の発光後に生成した32・・1を再生する。即ち、32・・の下半分のアリル部のラジカルは上半分のジフェニルメチル部のラジカルと再結合し,1aを再生する。ORELは発光子である励起ビラジカル32a・・*を必要なときにだけ繰り返し生成することができる。今後、国内外でどのような展開が待ち受けているか楽しみである。

http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka5/ikeda/13_kagakutokougyou_ORLED.pdf

(図1) ORELの反応機構1)。(上)OREL素子中で起こる1の化学反応(メチレンシクロプロパン転位)のイメージ図。(下)ジフェニル体1a32a・・*の構造

 

 

参考文献、1)池田浩、松井康哲,化学と工業、Vol.67 4月号、335(2014)