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ちょっといっぷく41 京都駅0番ホームは御土居遺構

2013-01-28 10:29:12 | ちょっといっぷく

JR京都駅には日本一長いホーム(558m)がある。かつて「1番のりば」といわれ、現在は「0番のりば」に改称されている。この0番のりばは豊臣秀吉が築造した御土居遺構の上に築かれている。御土居の最南端に位置し、南と北とで洛中と洛外を分ける境界線になっていた。安土・桃山時代、1591年、豊臣秀吉は御土居を築造したが、1914年、京都駅移転(2代目駅舎建築)の際に、御土居遺構を削りその上に1番のりばが造られたのである。
 
ホーム番号の0番のりばは京都駅の北、烏丸中央口に面している。日本一長いホームといわれている。かつて1番のりば(1番プラットホーム)といわれ、山陰本線と北陸本線が連なって発着に利用していた。その後、現在の0番のりばに改称された。のりばは、東の東海道線上り北陸方面と西の30番のりばから成る。30番のりばは、切欠(切り欠き)ホームになっており、関西空港方面の特急「はるか」専用ホームになっている。1994年の運転開始当初は「はるかホーム」と呼ばれていた。この切欠ホームというのは、ホームの端を削り、列車の発着に充てたものをいう。ホームは、全長558mある。0番のりばの全長323mに、30番のりばの全長235mを加えている。1914年の駅の移転の際に、東西にあった御土居遺構の上部を削りその上にホームが築かれている。
 なお、現在の京都駅にはホーム番号0番のりばと2番のりばしかなく、1番のりばは存在しない。ただ、番線の1番線が0番のりば・0番線と2番のりば・2番線の間に敷設されており、東海道本線上り通過線になっている。また、1番線の東海道本線下り通過線は廃止された。このため下りの貨物列車は、7番のりば(東海道線下り・白浜新宮方面)の7番線を通過している。1番のりばを0番のりばに改称したのは、配線上の番号(番線)とホーム番号(のりば)を一致させるためだった。

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図1 御土居の遺構の上に建てられた京都駅0番ホーム 

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図2 ホーム番号の0番のりば。0番のりばは京都駅の北、烏丸中央口に面している。日本一長いホームといわれている。かつて1番のりば(1番プラットホーム)といわれ、山陰本線と北陸本線が連なって発着に利用していた。その後、現在の0番のりばに改称された。