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ちょっといっぷく16 ユリカモメ渡来

2008-11-22 09:27:30 | まち歩き

11月20日!今年もユリカモメが渡来。

 何時もの様に御園橋から北山大橋にかけて散歩している(メタボ対策)と、上賀茂橋の下手にある野鳥の集合場所にユリカモメが渡来してきた。10羽程度でまだカモの軍団に遠慮している感じ。

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 京都新聞によればすでに10月末日の寒波第一号の時に確認されたとか:

 「京都の鴨川に冬の使者「ユリカモメ」が飛来し始めた。今秋1番の冷え込みとなった10日朝、京都市下京区の七条大橋付近では、約20羽が寒さを楽しむかのように白い翼をいっぱいに広げ、ひらひらと川面を舞った。

 ユリカモメは、ロシアのカムチャツカ半島から越冬のために日本に渡ってくる。日本野鳥の会京都支部会員の話では「10月末日に十数羽が飛来し、徐々に増えてきた」という。 」

 ユリカモメの京都への渡来はそんなに古い話ではない(1987)のに、すっかり古都京都の冬の風物詩になっている。白い翼と少し騒がしいばかりの鳴き声が静かな賀茂川(鴨川)に活気を与えてくれるのが嬉しい。

 賀茂川には野鳥が多い。カモ類では、マガモ、カルガモ、オナガ、それに時々カイツブリとバンがまじる。サギ類では、青鷺と、白鷺の大、中、小、それに時々ゴイ鷺がまじる。ここに、ユリカモメが仲間入りすると、川面が賑やかになることが容易に想像できる。えさが豊富なためかあまり喧嘩をしない。ビニール袋にパンの耳(?)を詰めた人が現れると、一斉にゆりかもめと鳩が集まってくる。後れじとカモたちが尻を振り振りやってくるが、ユリカモメのほうが餌を先取りしてしまう。 興に乗ると、ユリカモメが何度も旋回してくれる。静かな賀茂川が一気ににぎやかになる。一日5千歩のメタボ対策の散歩にはうってつけの目の保養である。


緑色蛍光タンパク質(GFP)と顕微鏡

2008-11-02 15:36:36 | うんちく・小ネタ

 顕微鏡(厳密には光学顕微鏡)と言えば子供の頃、未知の微視的世界を覗く手段としてわくわくしながら覗いたものである。ちょっと高級な遊びとして、染色液を垂らすと組織がくっきりと染められる。細胞染色は現在でも盛んに用いられており、染色液の数は何千とある。

GFP(緑色蛍光蛋白)の重要性は、分子レベルでGFPを光らせ(染色し)、単に形だけでなく、動きも見ようとするものである。幸い、観測手段として、三次元解像度抜群の共焦点蛍光顕微鏡が開発されている。レーザー技術と遺伝子工学技術とタイアップして、これを用いた医学・生物学の研究が大々的に推進されている。1985年に井上敏、Douglas Prasher らのグループによって、イクオリンの遺伝子が同定・クローニングされたことに始まる。また、イクオリンはカルシウムセンサーであるという理由からも、レポーター遺伝子として様々な生物学の研究に応用されている。色もGFPの緑だけでなく、YFP(黄)、DsRED(赤)、CFP(シアン)などがある(図1参照)。

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図1 開発されている蛍光蛋白の蛍光の様子と顕微鏡画像例(クリックで拡大)(Tsien博士研究室のHPより引用)。

 遺伝子工学技術が発達したおかげで見たい蛋白に目印のように蛍光蛋白をぶら下げて生きたままで顕微鏡撮影ができる。複数の蛍光蛋白をぶら下げれば独立に、あるいは相乗的に双方の蛋白の挙動を追跡することもできる。筆者が初めて見て感動したのはIP3刺激で発生するカルシウム波のビデオであった。(ここに引用してもよいが、「カルシウム波」を検索して、読者が直接ビデオ観察のHPを探すことをお勧めする)。いささか感動的である。世の中はここまで来たのかと実感する。

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