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ソメイヨシノの狂い咲き

2011-10-09 11:40:33 | まち歩き

 賀茂街道の道端にあるソメイヨシノ(図1)が、毎年ではないが、一週間ほど前から狂い咲きを始めた。

 

①同じソメイヨシノの木が数年前にも咲いたが、今年の花の数はことのほか多い。それでも春に比べれば1%程度である。

 

②花びらの成長速度が遅く、皴皺であるのが惜しい

 

③葉も同時に咲いているので、まるで山桜の様である(図2参照)

 

④狂い咲きといえば、桜だけでなく、タンポポ、も今年はやけに多い。

 

 

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図1 賀茂川沿いの桜並木の狂い咲き(クリックで拡大)

 

 

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図2 拡大図(クリックで拡大)

 

 

(園芸豆知識より)

 

 ★春に咲くはずの桜が秋に咲くと「狂い咲き」したと話題になります。狂い咲きは夏の終わりか秋の初めごろ、強い台風が来て葉が落ちて丸坊主になってしまったとか、毛虫が大量に発生して葉が無くなってしまったときに起こります。

 ★桜や梅などの落葉樹は、落葉した状態で休眠して、冬の寒さに耐えるようになっています。この休眠を誘発する物質は、葉の中で作られ、そして体内へ移動するのです。ところが、秋早く葉が落ちてしまうと、休眠を誘発する物質が十分にできないとか、あるいはできたとしても葉から体内に移行する前に落ちてしまったら、休眠に十分に入らないままに、秋の温暖な季候をを迎えることになります。そこで、植物は春と勘違いして花を咲かせるわけです。

 ★ちなみに、桜の花芽は夏にほぼできているのです。ですから、秋の初めに葉をきれいにむしり取ってしまえば、人工的に狂い咲きさせることもできることになります。

 

狂い咲きのメカニズムは複雑である。温度、湿度、日照時間などはすぐに脳裏に浮かぶが台風の影響があるとは知らなかった。そう言えば今年は12号、15号と京都でも結構風がきつかった