★ ラトヴィア出身のエリーナ・ガランチヤが歌うロッシーニ『セヴィリアの理髪師』~今の歌声は
Elina Garanca - Una Voce Poco Fa
彼女ほど基礎基本をしっかりと踏まえて歌う歌手は今は少ないと思う。
歌の表現も大衆に媚びず、かつてゼアーニに教えられたように作曲者の意図を歌に表し、自分自身をあまり見せつけようとしない。それだけに音楽の輪郭がはっきり浮かび上がる。イタリア語の語感も正確でなまりがない。どれだけ勉強したのか・・・。
彼女の始終一貫した音楽への姿勢に敬意を感じる。
★ ガランチヤの恩師であり、私の敬愛する往年の名ソプラノ、ヴィルジェニア・ゼアーニ、
彼女はカラスやテバルディ、ステッラらと並び、大歌手であった。日本ではCDやレコードがなく、無名だったが・・・。
ヴェルディ『運命の力』より~神よ平和を与えたまえ
Virginia Zeani - Pace, pace mio Dio - La forza del destino
ゼアーニは何拍子もそろった名歌手だった。イングリッド・バーグマンのような美人。
若き日のゼアーニの写真2枚。