Mario del Monaco - Die Walkure
当時、世界最高のドラマティック・テノール、マリオ・デル・モナコがドイツ語でワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から、英雄ジークムントを歌っている。<父が与えたひと振りの剣>・・・これは全知全能の神(ゲルマン神話)のウオータンがトネリコの木にひと振りの剣を刺した。
これは真の英雄でないと抜けない、ジークムントはこの剣を見事抜くのだが。
ところでデル・モナコが<ヴェルゼ>と歌うところ、いったい何倍伸ばしているのか、これは絶対にゆるされないこと(ワーグナーもビックリ?)だけど、デル・モナコだから、ということもある。
彼のドイツ語はやはり・・・ラテン系!
ドイツ系のヘルデン・テノール(英雄テノール)とは、響きや発声が異なる、硬質のデル・モナコの声がワーグナーの音楽とはやはり違和感があるが、実際に本場のワーグナー歌手もこれだけの声では歌えないだろう・・・でも、違うのだ。デル・モナコの声はまぎれもなくイタリアの輝かしい声なのだから。
ジークムントはやはり・・・かつてのメルヒオールとか・・・バイロイトの歌手のものでしょうね。
音色が違う、そして・・・デル・モナコのドイツ語の語感がワーグナーの音楽と一致しないような気がして・・・。
それを百も承知で楽しむのですが、なんだか・・・悲しくなっちゃう、イタリアの太陽がドイツの陰鬱な空気には合わないようで、ちっとも効果的でなくて空回り、偉大なる声の浪費では?(ごめんなさい、マエストロ・・・)
この曲はモナコ命さまに捧げます
当時、世界最高のドラマティック・テノール、マリオ・デル・モナコがドイツ語でワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から、英雄ジークムントを歌っている。<父が与えたひと振りの剣>・・・これは全知全能の神(ゲルマン神話)のウオータンがトネリコの木にひと振りの剣を刺した。
これは真の英雄でないと抜けない、ジークムントはこの剣を見事抜くのだが。
ところでデル・モナコが<ヴェルゼ>と歌うところ、いったい何倍伸ばしているのか、これは絶対にゆるされないこと(ワーグナーもビックリ?)だけど、デル・モナコだから、ということもある。
彼のドイツ語はやはり・・・ラテン系!
ドイツ系のヘルデン・テノール(英雄テノール)とは、響きや発声が異なる、硬質のデル・モナコの声がワーグナーの音楽とはやはり違和感があるが、実際に本場のワーグナー歌手もこれだけの声では歌えないだろう・・・でも、違うのだ。デル・モナコの声はまぎれもなくイタリアの輝かしい声なのだから。
ジークムントはやはり・・・かつてのメルヒオールとか・・・バイロイトの歌手のものでしょうね。
音色が違う、そして・・・デル・モナコのドイツ語の語感がワーグナーの音楽と一致しないような気がして・・・。
それを百も承知で楽しむのですが、なんだか・・・悲しくなっちゃう、イタリアの太陽がドイツの陰鬱な空気には合わないようで、ちっとも効果的でなくて空回り、偉大なる声の浪費では?(ごめんなさい、マエストロ・・・)


どんなにミスキャストといわれてもマントヴァ公もピンカートンもモナコが一番です。
ただ繰り返して鑑賞するには限界があるのがモナコの歌い方や音色からなのでしょうか^^;でもやっぱりモナコの歌があるから生きています。感謝、感謝、大感謝です。今までもこれからもモナコ教徒です。
そしてモナコ命様の手をとり、「ありがとう!」と言うでしょう。
じっとあなたの目を見て、何度も言うでしょう。
デル・モナコは語学はよく出来る人のようです。イタリア語がわかりにくい人にはフランス語か英語で答えていました。
ドイツ語もよくわかるのです。
でも・・・何語を話しても全部イタリア語にきこえてしまう・・・そして彼はフィレンツェで育ったので自分の話すイタリア語が標準語だと自信を持っています。
でもカンツオーネなどはナポリ方言、これはナポリ出身の楽員にきいたり大変勉強熱心です。
それでも歌うと全部・・・イタリア語のような感じになってしまう。
これはコレッリもそうですが。
たぐいまれな偉大な声、しかし、民族の血というのが音楽でも雄弁ですね。本当にそう思いました。イタリアの歌手はこれでいいのかも知れません。ベルカントで歌うのに合うのはイタリアオペラですし。