ビール飲みオヤジの日々雑感

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横綱 照ノ富士関の凄さ

2024年07月28日 | 時事
(日刊スポーツ配信2024年7月28日付「横綱照ノ富士が節目の10度目優勝、優勝決定戦で隆の勝下す 兄弟子だった日馬富士のV回数超え」)
凄い!以外の言葉が見つかりません。


2場所連続途中休場明け、しかも万全の体調ではないところで初日から10連勝し、終盤で上位陣との取組みで星を落として優勝決定戦にもつれ込みましたが最後は横綱の意地を見せつけました。

満身創痍は自他ともに認めるところですが、もし満身創痍でなかったらその強さはどれだけのものか。。。
いやいや満身創痍だからこその強さ、逆境に立ち向かう精神力と力任せは出来ない中で知恵を絞った相撲が強さなのでしょう。

なにしろ大関時代に怪我をして序二段まで落ちた末に大関に復帰し、その後2場所で大関を通過して横綱に昇進しました。
今場所で横綱になって18場所目です。

そのうち全休と途中休場が各5場所あり計10場所は15日間出場していません。
差し引き15日間出場した場所は8場所しかありません。
でもその8場所中6場所で優勝しているのです。
乱暴な言い方をすれば、しょっちゅう休場するけど15日間出れば優勝・・・って凄くないですか?


一方で若手も中堅ももどかしい成績ばかりです。
先場所優勝の大の里関は新関脇で二桁に届かず一旦振り出しに戻りました。
先々場所優勝の尊富士関はケガでとにもかくにも今場所は十両で途中出場を強行して再休場、関取の維持で精一杯でした。
で、その前の場所の優勝力士は・・・3場所前に途中休場後に2場所連続全休していた照ノ富士関なんです。
これまた凄くないですか?

先場所大関を陥落し今場所10勝で大関復帰が出来た霧島関は10勝どころか千秋楽でようやく勝ち越しで一から出直しです。
貴景勝関の大関陥落が決まったことで来場所は二人大関になりますが、琴桜関は今日横綱に買って10勝に載せたとはいえ序盤の勢いから初優勝も狙えたのに後半戦で脆くも崩れて優勝戦線から離脱しました。
そして豊昇龍関は勝ち越しているからでしょうか大関同士の一番でケガをしたと最後の3日間を休場しました。
この二人大関が照ノ富士関の後継になれるのか、今のところ甚だ不安です。

ちょっと心配なのは、照ノ富士関がかねてから目標としていた優勝回数二桁を今場所優勝で達成したこと。
満身創痍の中で、このまま現役を続けるモチベーションと体力を果たして維持できるのか。
後継が育っていない状況を鑑み、優勝したとはいえ悩ましい日々を送ることになるのでしょうか。


パリ五輪の競技が本格的に始まってその他のスポーツが霞みがちです。
大相撲名古屋場所は未だ照ノ富士関が頑張っていることがネタかよと思いつつ、千秋楽までキッチリ盛り上がって締まりました。
照ノ富士関の凄さだけが際立った名古屋場所でした。

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