糸田十八文庫

キリシタン忍者、糸田十八(いとだじっぱち)が、仲間に残す、電子巻物の保管場所。キリスト教・クリスチャン・ブログ

イスラムにおけるイエス 其の四 ーハディスから(イサの風貌)ー

2018-02-12 23:12:10 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
お断り:内容は元イスラム教徒である神尾貴夫博士の記述に拠ります。糸田の判断ではありません。

 以前のポストで示しましたが、ハディス(伝統)はモハメッドの言行を記録したものです。イスラムの教義においては、アラーがモハメッドにコーランの解釈をする責任を与えたとしていますので、ハディスに見いだされるモハメッドの言行はコーランを解釈するための二番目に大事な資料となり、イスラム教徒の生活や思考を形成するうえでコーランと同様に重要な存在となっています。これから数回にわたってハディスに見いだされるイサ(イスラム教におけるイエスと思われる人物)の記述を確認したいと思います。

ハディスにおけるイサの風貌
幾つかのハディスの記述はモハメッドが夢の中でイサを見て、その風貌を仲間に説明したとしています。

イブン・ウマルによる記述 
預言者は言われた。「私は(天に上った夜に)モーセ、イサ、アブラハムを見た。イサは赤ら顔で髪が縮れており、胸板が広かった。」(アル・ブカリ4.648)

アブデゥラ・ビン・ウマルによる記述
アラーの使徒(モハメッド)は言われた。「今日私は夢の中でカバの近くにいる自分を見た。私は白みがかった褐色の肌の人物を見たが、それは褐色の肌の人種の中で最も美男と言えた。これまで見た中で最も美しいと思われるリマ(耳たぶのところから下がる髪)をしていた。その髪は櫛けずられており、水がしたたっていた。彼は二人の人もしくは二人の人の肩にもたれかかって、カバの辺りでタワフ(イスラムの巡礼の行の一つ)を行っていた。私(モハメッド)は、「これは誰だ。」と尋ねた。「マリアの子、メシアだ。」と言われた。(アル・ブカリ7.789) 






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