井の頭自然文化園の象の【はな子】

66歳になって、まだまだ元気。

55年前、私が3歳の頃に父の肩車で初めて対面してから、今日まで何度会いに行ったか分からない。

私は毎年、動物園サポーターとして登録しており、ずっと【はな子】のサポーターである。

とはいえ、なかなか会いに行く時間はない。

 

先日、朝日新聞東京版の特集企画のお蔭で、久々に会いに行けた。

【はな子】は昨年は食欲が落ちて心配されたが、飼育担当者の努力と餌の工夫で持ち直した。

食欲が戻って何よりである。

 

取材に行った時が丁度『餌の時間』の直前で

いつもの様に

「おおい!! はな子ぉぉぉぉ!!」

と叫んでも、そばに寄って来る事も、前足を上げて鼻を丸めるポーズもしてくれなかった。

餌の出て来る場所に気を取られて全く私の方は見てくれない(笑)

まあ仕方なし。

 

ところが

記者さんのインタビューを受けている途中で、何と

「はな子に餌をあげてみませんか?」

という飼育係の方のお誘い。

「もちろんです よろこんで

と驚喜した。

特別な許可を頂いて、生まれて初めて【はな子】に直に触れることが出来た。

ご覧の様な安全枠の中から、係員付き添いでバナナやパイナップルを食べさせた。

もちろんこれはとても特別な事である。

ちょっと恐縮であるが、そんな事より

嬉しくて堪らない。

 

ああ

今、私は【はな子】に餌をあげている

3歳の頃から大好きな【はな子】の鼻に触れている

凄い感動

 

長い鼻の表面はゴワッとしているが、中の柔らかさと体温を感じる。
 
鼻息が温かい。

鼻先は想像以上にとても器用だ。

人間の指先の様に細やかな動きをする。

私が餌を渡すのと、はな子が鼻で受け取る呼吸が、ビックリする程ピッタリと合う。

不器用な人間相手より遥かに息が合う。

なんと素晴らしいことだろう。

益々、はな子が好きになった。

 

体調と共に、食べ物の好みも変わるのだろうか。

現在の餌は、フルーツ(バナナやパイナップル)とお馴染みの【はな子団子】の他に、新たにお米のオニギリが加わった。

一日にお米2升食べるそうである。

象を飼育するという事は本当に大変な事である。

高齢な【はな子】の体調には常に注意をはらっていなければならない。

担当者の方々のご苦労には頭が下がる。

はな子には、これからも健康で長生きしてもらいたい。

私はずっとずっとサポートしていこうと思う。

こんな素晴らしい体験をさせて頂けて、感謝感謝である。

係の方、朝日新聞の企画の方、本当にありがとうございます。

 

はな子

元気でね

また会いに来るからね

 

 



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