『赤かぶ検事奮戦記』の原作者
和久峻三先生が
亡くなられていました
88歳
10月10日の午前
心不全だったとのこと
御本人の希望で
葬儀もされなかったそうです
先生らしいことだなぁ
と
思いました
『赤かぶ検事』
といえば
フランキー堺さん
ガッチリとイメージを構築されました
そして二代目が
橋爪功さん
飄々とした柊茂を
長い間、人気シリーズとして
演じられました
その後の三代目として
中村梅雀が演じることになった時
正直、不安に思っていました
あれほどに
イメージが定着しているものを
私が演じる
しかも名古屋弁バリバリで
とても難しい
『赤かぶ検事奮戦記 京都篇シリーズ』
の連続ドラマの撮影が始まった時
和久峻三先生が
撮影現場においでになられました
とても姿勢の良い
オーラのある方でした
食事もご一緒させていただき
その後
番組宣伝のインタビュー取材を
先生と二人で受けました
先生は
「赤かぶ検事の柊茂という人物は、
私が飛騨高山で見かけた、飄々とした検事さんと、名古屋の会社にいた名古屋弁バリバリの人物を、私なりに混ぜて作り上げたものです。
梅雀さんが演じられる以上、
梅雀さんらしい柊を作って行って欲しい。
それで十分に、魅力的な赤かぶ検事が出来上がると思います」
と
ニコニコとした笑顔で
仰られました
この言葉に
どれだけ勇気付けられたことでしょう
先生は
私の心を見抜いていらしたのでしょう
私の『赤かぶ検事奮戦記』連続ドラマは
お終いまで
なんとか良いドラマを作ろうと
スタッフやキャストの皆さんと力を合わせて
本当に必死に闘いました
結局は他局のドラマに惨敗し
酷い視聴率になりましたが
その努力が報いたのか
2時間ドラマシリーズとして
その後も残ることが出来ました
今ではドラマ枠がどんどん無くなり
そのシリーズも
打ち切りになってしまいましたが
あの先生の言葉によって
尻込みせずにどこまでも努力し
挑戦し続ける魂を
私は教えられました
先生の笑顔を
今も忘れません
これからも
中村梅雀は
へこたれずに挑戦し続けます
和久先生
本当にありがとうございました
合掌
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