安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

水野美術館「しぐさとまなざし」展、併設の「四季彩 MIZUNO」のもみじ御膳でランチ。

2022-10-21 19:30:00 | 美術展

長野市の日本画専門の「水野美術館」で「しぐさとまなざし」展が開かれているので行ってきました。上村松園や菊池華秋、菱田春草などの絵を楽しみましたが、伊東深水のものが特に良かった。

館内の和食レストラン「四季彩 MIZUNO」でランチにこの時期だけの「もみじ御膳」をいただきました。窓からは庭園を観ることができ、紅葉もあって色彩豊かでした。ゆったりとした時間が過ごせました。

   

チラシ表。右の絵は、上村松園「志久礼」(昭和初期)。左は、菱田春草「栗鼠之図」(1909年頃)。

菊池契月「流鏑馬図」(1902年頃)。屏風に描かれている大きな絵で迫力ありました。

左は上村松園「志ぐれ」(1936年)。右は上村松園「夕べ」(1935年頃)。特に「夕べ」が、構図といい、色彩といい、うっとりものでした。

菊池華秋「夕涼み」(1944年)。菊池華秋の絵も、なかなかよかった。

【水野美術館】

ホームページ:水野美術館 | 近代日本画を形成した巨匠たちの作品約400点を蒐集、展示。


【四季彩 MIZUNO】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20  ラ・リトラット 四季彩 MIZUNO
電話:026-219-3522
ホームページ:四季彩 MIZUNO |長野市| 株式会社黒船 (kurofune-nagano.jp)

水野美術館の門

美術館へのアプローチ

庭園の樹木は、紅葉しているようでした。

レストランから池と庭。逆光になっています。

池には鯉。

庭の一部。紅葉もしていて、池や岩とのコントラストが観れました。

(もみじ御膳)

前菜四種盛り。冷製茶碗蒸し、サラダなど。

もみじ御膳

太刀魚の南蛮漬け、秋鮭の白子生姜煮、さつまいも寄せ、信州豚ハム。デザートとして、薄く切った葡萄の「クイーンニーナ」。

お造りは、鮪とカワハギ。

天ぷら。海老、マコモダケ、果実(林檎のようでした)。

信州牛の朴葉味噌焼き。これは味噌を含めて、とても美味しかった。

アサリの五目御飯。

お吸物。

紅葉の季節限定「もみじ御膳」は、信州牛の朴葉味噌焼、お造り、天ぷら、など美味しくいただきました。水野美術館の次回企画展をまた見に来るつもりです。


マイルス・デイビス「MILES」、長野駅ビルMIDORIの「鎌倉パスタ」で軽食。

2022-10-20 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、長野駅ビルMIDORIにある「鎌倉パスタ」に初めて入りました。お酒を飲んできたのですが、軽く食べたくなり,、ナポリタンをいただきました。気軽に利用できるお店です。MIDORI(緑)色のジャケットのアルバムを。

MILES DAVIS (マイルス・デイビス)
MILES (Prestige 1955年録音)

     

マイルス・デイヴィス(tp, 1926~1991年)については、「Kind of Blue」をはじめとするアルバムが、現在も売れ続けていて、まさにジャズジャイアントです。そのマイルスがまだ20代だった1955年に録音された、通称「小川のマイルス」の緑色ジャケットのレコード(国内盤)を買い戻せたので、祝して記事にしました。

メンバーは、マイルス・デイヴィス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。新しく編成されたクインテットで、コルトレーン(ts)、ガーランド(p)はこれからかもしれませんが、ガーランドのプレイには詩情が感じられ、この時期のマイルスに合っています。

曲目は次のとおり。

1  Just Squeeze Me (Duke Ellington)
2  There is No Greater Love (Isham Jones)
3  How Am I to Know? (Jack King)
4  S' Posin' (Paul Denniker)
5  The Theme (Miles Davis)
6  Stablemates (Benny Golson)
マイルス・デイビス作「The Theme」以外は、スタンダード曲です。ただ当時(1955年)だと、知られていない曲がほとんどだと思われ、後世に残る曲を選び取るマイルスの選曲の巧みさが印象づけられます。

このアルバムは、「Just Squeeze Me」や「The Theme」、「Stabelmates」など内容は言うこと無しで、愛聴盤の一枚です。ジャケットに思い入れがあって、オリジナルの緑色を使った日本盤(waveから出たもの)レコードを、最近、買い戻すことができ、ようやく胸のつかえが下りました。かつて、青色があるからいいかと、売却してしまい、後悔しきりでした。絵柄はチープと言えばチープですが、印象に残り、『小川のマイルス』という愛称も気にいっています。

(参考)本アルバムから、Just Squeeze Meが聴けます。

The New Miles Davis Quintet - Just Squeeze Me - YouTube

【鎌倉パスタ  MIDORI長野店】 

住所:長野県長野市南千歳1-22-6  MIDORI長野3階
電話:026-267-5309
ホームページ:生麺専門鎌倉パスタ (saint-marc-hd.com)


長野駅ビルMIDORIの3階にあります。外観。

 
外に向かってカウンター席があります。そこに腰かけました。
 
 
長野駅前広場が見えます。
 
 
ナポリタンとセットのサラダ。
 
 
 
サラダ。スモールですが、レタスやピーマンなど食材がいろいろで楽しい。
 
 
ナポリタン。懐かしい味ですが、薄味で、上品な感じです。
 
 
ウィンナソーセージ、きのこなどが具材で入っています。
 
 
こちらの団体の皆さんは、ドイツ語で話をしていました。外国人観光客が来るようになってきて、インバウンドが復活しつつあるのかもしれません。

佐々木梨子(as)が参加した中村海斗(ds)カルテットライブ(10月16日 江古田そるとぴーなつ)。佐々木梨子ドキュメンタリー(NHK)。

2022-10-19 19:30:00 | ジャズライブ

10月16日(日)に東京へ行きましたが、夜は、江古田のジャズバー「そるとぴーなつ」で、佐々木梨子(as)が参加した中村海斗(ds)カルテットの演奏を聴きました。

熱演中の佐々木梨子(as)

(出 演)

中村海斗(ds、リーダー)
佐々木梨子(as)
壷阪健登(p)
古木佳祐(b)

中村海斗(ds、リーダー)

古木佳祐(b)

(曲 目)

中村海斗さんが、ライブ開始時のMCで、『今日は僕のオリジナルを演奏します。』と言って始まり、そのまま、メドレー風に曲が続いたので、曲名は不明です。後半には、佐々木梨子さんの曲も1曲やりました。

(感 想)

約1年ぶり(前回の記事)に佐々木梨子(as)さんの演奏を聴きましたが、すごい成長ぶりに驚き、また、喜んで聴いていました。曲目は、1曲を除き中村海斗のオリジナルで、リズムが多彩で、テーマも凝ったものや、モードぽいものでしたが、彼女はどんなものにもスムーズに対応していました。

佐々木さんの演奏は、音量大きめのアグレッシヴなところも多かったのですが、聴きやすい音色で、アドリブがメロディアスで歌っていて、コード(和音)もなんとなく感じられました。是非、彼女のリーダーライブで、スタンダード曲や有名ジャズオリジナルをどう演奏しているか聴いてみたい。

最近の若手がどんなジャズをやっているか、聴けたのも良かった。ただ、壺阪健登さんと飛び入りした平倉初音さんのピアノは、音の頭にアクセントを置いて、キース・ジャレット風のフレーズを弾くスタイルで、個性に乏しそうなのが、気にかかりました。もっとも、リーダーライブでは異なるのかもしれません。

【出演者のホームページ】

中村海斗:中村海斗のブログ (ameblo.jp)
壺阪健登:kentotsubosaka.com | 壷阪健登 – kentotsubosaka.com | 壷阪健登
古木佳祐:HOME | KEISUKE FURUKI Official Website

【そるとぴーなつ】

住所:東京都練馬区栄町4-3 グレーシーマンション43(B1F)
電話:03-3993-3400
ホームページ:BAR そるとぴーなつ (coocan.jp)

オレンジジュースを注文。ナッツ類は食べ放題です。

【私はジャズに生きたい 佐々木梨子ドキュメンタリー(NHK)】

10月17日(月)にNHKで放映された佐々木さんのドキュメンタリーです。彼女の想いが語られたり、演奏場面が出てきます。現在配信中。

「Untitled -わたしは、ジャズに生きたい-」

初回放送日: 2022年10月17日

まだ名前のない曲のように。ジャズミュージシャンを夢みる佐々木梨子さんは、即興で「言葉にならない思い」を奏でる。誰にも一度しかない18歳の夏。駆け抜けた夏の記憶。

「自分でも何が起こるか分からない、それがジャズの面白いところ。」圧倒的な実力がうわさを呼ぶ若手サックスプレーヤー・佐々木梨子さんに密着。将来への不安を抱えながらも地元・札幌を離れ、東京やアメリカで挑戦を重ねる背中を追った。彼女がリーダーライブのため、初めて書き上げたのはある「タイトルのない曲」。一人の18歳にとってジャズとは、音楽とは。ひとつひとつの音に思いを込める姿を見つめる。語り:戸谷菊之介

札幌のジャズライブハウス「JAMUSICA」における佐々木梨子カルテット公演の様子。以下同じです。


御茶ノ水のオーディオ・ユニオンでCDプレイヤーとアンプを試聴、その後、ジャズ喫茶「DONATO」を初めて訪れました。

2022-10-18 19:30:00 | ジャズ喫茶

10月16日(日)の御茶ノ水~神保町散歩の続きで、オーディオ・ユニオンとジャズ喫茶「Donato」について記します。長野市宅用にCDプレーヤーなどを購入しようと考えているのですが、とりあえずユニオンで試聴。

2021年11月オープンの「Donato」は、古いスピーカーから音量大きめでジャズが流れ、雰囲気があります。レコードをかけていますが、1970年代以降の新しめのものがかかっていました。日曜日営業がありがたい。

オーディオ・ユニオン御茶ノ水店の入口。

各社発売のアンプやCDプレーヤーが揃っていて、試聴もできます。もっとも、高級品は4階のフロアになります。僕は1階で充分です。

   

上段がマランツのCDプレーヤー「SA-12 OSE」、下段がマランツのプリメインアンプ「PM-12 OSE」。このCDプレーヤーの再生音は、高音がやや強調されていて、ポップス系ヴォーカルやロック向きな感じがしました。

  

上段は、デノンのCDプレーヤー「DSD-A110」、下段は、デノンのプリメインアンプ「PMA-A110」。このCDプレーヤーの再生音は、低域も出ていて、クラシックも含め音楽ジャンルを問わない感じでした。

 

ラックスマンのプリメインアンプ「L-505uXⅡ」も聴いてみました。実に自然な感じで、アコースティックな楽器の再生、特にクラシックの再生には向いていそうで、びっくりしました。なかなかよい製品です。

ずらっと並んだスピーカー。新しいものばかりです。

   

試聴に用いたスピーカーは、B&W社の「702S3」です。定価は100万円を超えるものですが、人気があるようです。CDプレーヤーの再生時に、使用したプリメインアンプは、アキュフェーズ社の「E-800」。

【Donato(ドナート)】

住所:東京都千代田区神田駿河台3-3-8 五明館ビル1F
営業時間:水〜金 13:00-22:00、土日祝 12:00-21:00 
定休日:月、火
ホームページ:𝓓𝓸𝓷𝓪𝓽𝓸(@donato_kissa)さん / Twitter

お店の外観。

看板

メニューが看板に書いてありました。

店内。奥の方は厨房という感じで、テーブルもありましたが、客席としては使っていません。

入口の方を撮影。ジャズ本や漫画本が置いてあります。5人いたお客様は、静かにそれらを読んでいました。

スピーカーなど。

   

スピーカーは、アルテックのコロナド。

プレーヤーは、テクニクス SL-1600。オート機構がついているものです。後ろに見えるのは、Dynacoのプリアンプ。パワーアンプは、Marantzのようです。

カートリッジは、オルトフォンのSPUのようです。

入店時には、バルネ・ウィラン(ts)のアルバムがかかっていました。

続いてジェリー・ハーン(g)のアルバムがかかりました。ハーンは、1960年代後期にゲイリー・バートン(vib)のバンドに参加。このアルバムは、ロック寄りで、結構マニアックだと思います。

続いて、ジャッキー・バイヤード(p)の「Sunshine of My Soul」がかかりました。バイヤードの作風は、時代によって変わりましたが、これは、ポストバップ、ややフリー系です。

カレーを注文。ルウは多めで、やや辛めでした。

珈琲。

音量もまずまず大きく、往年のジャズ喫茶を髣髴とさせ、また寄りたい喫茶店です。かけているレコードに特徴があって、1950年代~60年代のハードバップよりも、1970年代以降のやや新しめのものが多そうでした。


御茶ノ水や神保町で散歩や買物。タンゴ喫茶「ミロンガ・ヌオーバ」で珈琲タイム。

2022-10-17 19:30:00 | お出かけ・その他

10月16日(日)は、久しぶりに東京へ行きました。午前中に用事が終わり、午後は、オーディオ店やレコード・CD店、ジャズ喫茶、タンゴ喫茶などを回り、夜は江古田へ行ってジャズライブを楽しみました。

今回は、散歩の様子について記します。休憩で入ったタンゴ喫茶「ミロンガ・ヌオーバ」は、音量は控えめですが、タンゴが流れているお店の雰囲気や飲食物が良く、すっかり気に入りました。

JR御茶ノ水駅聖橋口に出ました。

オーディオ・ユニオン。CDプレーヤーやプリメインアンプを試聴しました。別記事に書きます。

ディスク・ユニオンジャズ東京。

レコード売場。新しくプレスされたレコードや、オリジナル盤が並んでいます。一枚だけ、オリジナル盤を買おうとレジに持っていきましたが、検品するとジャケットが今一つだったので、購入しませんでした。

次に、新御茶ノ水駅方面にある、ジャズ喫茶「Donato」に行きました。別記事に書きます。

(神保町へ)

   

「ミロンガ・ヌオーバ」でもらった無料の冊子です。地図など便利です。

地下鉄神保町駅のA7出口から右に地図を拡大。左端に記載のあるA7出口から、「さぼうる」(赤字で掲載)、角地の「JAZZ  BIGBOY」、最も右の区画にある「ラドリオ」、「ミロンガヌオーバ」と喫茶店が続きます。

神保町駅A7出口。この右手にある路地を行きます。

さぼうる2、さぼうるの看板が見えています。

「さぼうる」は、日曜日お休みです。

   

「さぼうる」関連の記事が、フリーマガジン「おさんぽ神保町」に載っていました。創業1955年(昭和30年)の老舗で、4代目の店長が、取材に応じています。

有名な喫茶店「ラドリオ」の前を通過。行列ができています。こちらは1949年創業の老舗です。

【ミロンガ・ヌオーバ】

住所:東京都千代田区神田神保町1-3
電話:03-3295-1716
ホームページ:ミロンガ・ヌオーバ - 神保町/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

外観。風情があります。

スピーカーのある部屋は満席で、奥の部屋に案内されました。こちらもほぼ満席状態。壁には、タンゴのレコードのジャケットが展示してあります。

スピーカーの前で写真を撮りました。

   

古いスピーカーです。形からすると、アルテックぽいですが、よくわかりません。

バンドネオンを飾ってあります。

レコード棚、レコードプレーヤー。レコードをかけています。

注文した、レアチーズケーキとブレンドコーヒー。

ぎっしりと詰まっている感じのレアチーズケーキ。品質が良いと思いました。

ブレンドコーヒー。すっきりとして飲みやすい珈琲でした。

反対に向かって撮影。奥に、「ラドリオ」が見えます。

(ディスク・ユニオン 神保町店)

御茶ノ水のジャズ東京に入りましたが、何も買わなかったので、今度は、ディスクユニオン神保町店に寄ってみました。

ジャズのレコードも結構ありました。写っているミッチ・ゲイナーの「mitzi」(オリジナル盤)が目立ちました。綺麗でしたが、高過ぎるので購入はしませんでした。

   

面白そうな本(中古本)があったので、購入。なんと180円。このようなものがあるのは、さすがに神保町です。

ジャン・ポール・アイカワという人が、ジャズを聴いてイメージを膨らませて、作った詩が掲載されています。上記の詩は、バド・パウエル(p)の弾く「ディア・オールド・ストックホルム」を聴き書かれたもの。

   

フリーマガジンのおさんぽ神保町に掲載されていました。「コンセール」を訪れてみたい。

   

やはり、おさんぽ神保町に掲載されていた「天ぷらはちまき」。美味しそうなので一度入ってみたい。

明治大学の前を通過中。御茶ノ水駅に戻り、池袋経由で江古田に向かいます。