飯森範親指揮群馬交響楽団の第607回定期演奏会が、4月19日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:飯森範親
ヴァイオリン:金川真弓
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
飯森さんは、現在、群響常任指揮者、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、山響桂冠指揮者などを務め、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィルとのベートーヴェン交響曲全集などCD多数。金川さんは、2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2024年ジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝、ベルリン・コンツェルトハウス管、ロイヤル・フィル、N響など内外のオーケストラと共演。2023年にCD「リサイタル」をリリース。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
池辺晉一郎 / 3776メートルの年代記ーオーケストラのために(2003)
ベルク / ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
第1楽章 アンダンテ~アレグレット
第2楽章 アレグロ~アダージョ
〈休憩〉
R. シュトラウス / アルプス交響曲 作品64, TrV 233
(感 想)
池辺晉一郎作「3776メートルの年代記」は、2003年の「富士山再生キャンペーン」の一環で開催された演奏会のために作曲されたもの。富士山の上昇気流の動きにインスパイアされた曲想は雄大で、ハープやピアノ、多数の打楽器による豪華絢爛な色彩に溢れた曲で、多彩な響きが楽しめました。
ベルクの「ある天使の思い出に」は、12音技法により作曲された曲ですが、調性も感じられ、現代音楽の中では好きな曲です。レクイエムとして書かれたもので抒情が漂いますが、第2楽章のアレグロは激しい曲調でした。独奏の金川さんは、弱音が美しい細心の演奏を繰り広げていました。
R. シュトラウスの「アルプス交響曲」は、多数の管楽器に加え、チェレスタやハープなど様々な音響がこだまする大規模な曲でした。アルプス(ドイツのアルプスだそうです。)の夜、日の出、森や小川の描写など、山の様子を思い描きながら、聴いていました。指揮の飯森さんは、エネルギッシュでした。
(演奏写真 群響facebookからお借りしました。)
飯森範親(群響常任指揮者)
ヴァイオリン独奏の金川真弓さん。
「アルプス協奏曲」の演奏光景
金川真弓さんと飯森範親さん。
群響創立80周年を記念して、コーヒー(ドリップパック)が作られ、会場でも販売されていました。群響と大和屋珈琲店とのコラボのようです。僕も一つ買い求めました。
(出演者のプロフィール)
飯森範親ホームページ:飯森範親オフィシャルサイト | -NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE- (iimori-norichika.com)
金川真弓ホームページ:MAYUMI KANAGAWA
【群馬交響楽団】
住所:群馬県高崎市栄町9-1 高崎芸術劇場3階
電話:027-322-4316
ホームページ:群馬交響楽団 (gunkyo.com)
(あらかじめ聴いたCD)
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」。イザベル・ファウスト(vn)、クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団(2010年録音)。ヴァイオリンはもちろんですが、共演の管弦楽が素晴らしいと思いました。
R. シュトラウス:アルプス交響曲。ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1971年録音)。どこかわかりませんが、ジャケットの写真も良い。