久しぶりに上田市のジャズ喫茶「A列車」へ寄って、マスターと四方山話など。こちらのお店には、ヨーロッパのピアノトリオのCDが多数あります。安曇野市宅では、アメリカのピアノトリオを聴きました。
BILL CHARLAP (ビル・チャーラップ)
AND THEN AGAIN (BLUE NOTE 2023年録音)
ビル・チャーラップ(p, 1966年生)は、日本のレーベルにも録音するなど多数の作品がありますが、かつて似た内容のものが続き、若干飽きていました。しかし、復帰したBLUE NOTEレーベルで作った「STREET OF DREAMS」(その記事)が良かったので、本作「AND THEN AGAIN」をレコードで入手しました。
メンバーは、ビル・チャーラップ(p)、ピーター・ワシントン(b)、ケニー・ワシントン(ds)。この3人によるトリオは、1997年から活動を行っています。本作は、2023年9月9日に、ニューヨークのジャズクラブ「 Village Vanguard」でライブ録音されたものです。
曲目は、次のとおり。
1 And Then Again (Kenny Barron)
2 All the Things You Are (Oscar Hammerstein Ⅱ, Jerome Kern)
3 'Round Midnight (Thelonious Monk)
4 In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck)
5 Darn That Dream (Eddie DeLange, James Van Heusen)
6 Sometimes I'm Happy (Irving Caesar, Vincent Youmans)
7 The Man I Love (George Gershwin, Ira Gershwin)
8 A Ghost of a Chance (Ned Washington, Victor Young)
ケニー・バロン作曲の「And Then Again」は、余り知られていませんが、あとの7曲は、有名ジャズオリジナルとスタンダード曲です。ライブということもあって、よく知られている曲を選択したのでしょうか。
このトリオの演奏は、ライブにおいてもサウンドが洗練されていて、驚きます。特にビル・チャーラップ(p)のピアノのタッチは、端正極まりなくて、聴いていて清々しい。「And Then Again」では、ライブのせいか3人とも熱を帯びたプレイを行い、チャーラップが速いパッセージを弾いていて胸がすくようです。「The Man I Love」も途中アップテンポでやっていてライブ録音らしく、「 All the Things You Are」や「'Round MIdnight」という名曲も素晴らしい。ケニー・ワシントン(ds)のブラシプレイが美しい。
(参考)本作より「And Then Again」が聴けます。
【ビル・チャーラップ・ホームページ】
(安曇野市宅で聴いているところ)
飾ってあるレコードは、この連休前半に聴く予定のピアノトリオのレコード。右から、アーマッド・ジャマル「AHMAD JAMAL」(ARGO オリジナル盤)、本作「AND THEN AGAIN」、ソニー・クラーク「SONNY CLARK TRIO」(BLUE NOTE United Artist盤)。
【ジャズ喫茶 A列車】
住所:長野県上田市中央3丁目9-1
電話:080-2680-0011
ホームページ:ジャズ喫茶A列車 | 上田市 | TOP (a-train-jazz.com)
お店のあるビルの入口。この1階奧にA列車があります。
店内。スピーカーは、JBL4343B(ウーハーは2231A)です。
カウンター
CDは約1,000枚あるそうです。
部屋の右の壁に沿った席にいつも座ります。リスニング席で、会話はこの席では禁止です。
珈琲。器も凝っています。
(以下、かかったCD。一枚の中から2~3曲をかけています。)
ニルス・ラン・ドーキー(p, デンマーク)「Yesterday's Future」。親しみやすいアルバムでした。
ブラッド・メルドー(p)「Solid Jackson」。僕が持参したCDです。
フランコ・アンブロゼッティ(tp, スイス)「Cheers」。参加メンバーがケニー・バロン(p)など豪華。曲目はスタンダードが主です。
ビル・チャーラップ・トリオをヴィレッジ・ヴァンガードでお聴きされたとは、羨ましいです。しかも、握手まで。
ビル・チャーラップは、来日もしていますが、僕はライブを聴いたことがないので、いつか聴きたいと念願しています。しかし、ニューヨークに行くわけにもいかず、念願だけで終わるかもしれません。
このライブアルバムは、トリオの3人が快調です。また、観客を含めて会場の雰囲気が良く、録音もいい音でとれています。大事にしたいアルバムです。
コメントありがとうございます。