上田市のジャズ喫茶「A列車」に行った際、お店に向かい歩いていたところ、高市(たかいち)神社という神社が目にとまりました。天正11年(1583年)の真田昌幸の上田城築城時に、上田に移り住んだ商人が、東御市海野の白鳥神社から霊力の宿る石を授かり海野町の神として祀ったもののようですが、御神体が石というのがユニークです。ユニークな名前のグループの演奏。
SK4 (佐藤洋祐、菊池太光、楠井五月、山田玲)
SK4 BLUES (BS Jazz Support 2018年録音)
12月15日に上田市で行われた片岡雄三カルテットのライブ時に、会場で購入し、菊池さんと楠井さんのサインをもらったCDです。「SK」とは、東京南青山のライブハウス「Body & Soul」のママである関京子さんの頭文字をとったもので、メンバーがつけた名前だそうです。カルテットのフレッシュなライブ演奏が収録されています。
メンバーは、佐藤洋祐(as)、菊池太光(p)、楠井五月(b)、山田玲(ds)。佐藤さんは、帰国前は、米国でグレゴリー・ポーター(vo)のバンドに在籍し、高い評価を得ています。佐藤さんのリーダーライブは昨年聴きました。菊池さん、楠井さんは上田市のライブで聴きましたが、最も若い山田さんを含め既に実力十分なメンバーです。
曲は、楠井五月作「Sk4 Blues」、後はスタンダードなど有名曲で「Three Little Words」、「Body And Soul」、「子犬のワルツ」、「I'll be Seeing You」、「Night And Day」、「Giant Steps」の全7曲。「Sk4 Blues」は、オープニングに相応しいグルーヴ溢れる曲で、とても気に入りました。「子犬のワルツ」は、フレデリック・ショパンのピアノ曲が原作ですが、面白い編曲が施されています。
熱気溢れるステージが収録されていますが、しなやかな音楽性が感じられるアルバム。佐藤洋祐(as)のテクニックは素晴らしく、アップテンポもなんなくこなし、フリーキーな音も自在に使っていますが、「SK4 Blues」におけるハードでグルーヴィーなプレイや「Night and Day」における叙情豊かな演奏に惹きつけられます。菊池太光(p)は、闊達にスイングした「Three Little Words」や音色の魅力でも聴かせる「I'll be Seeing You」で特長が出ています。楠井(b)、山田(ds)のリズム陣もあわせライブで聴いてみたいグループです。
【SK4のメンバー】
【上田市海野町高市神社など】
上田城方面に向かって右側にあります。
海野町 高市神社
御神体はさわるわけにいかないので、真田昌幸・幸村公の雌伏の地の高野山から運ばれた石を「運の石」と命名し、触れることができるようにしています。平成15年に設けられたようです。
神社を過ぎて進みます。
右に折れて細い小路を進みます。
ほどなくジャズ喫茶の「A列車」に到着。