先日、ジャズが流れている喫茶店「ラグタイム」を訪れるために、10年ぶりくらいに東京メトロの飯田橋駅で下車しました。東京で2回勤務したことがありますが、その際は、有楽町線の護国寺駅近くに住み、霞が関や茅場町へ通っていました。飯田橋駅で途中下車して食事や買物をすることもあり、同駅周辺や神楽坂は懐かしい場所です。その当時よく聴いていた懐かしいアルバム。
RAY BRYANT (レイ・ブライアント)
RAY BRAYANT TRIO (Prestige 1957年録音)
当アルバムは、ジャズファンに愛され、多くの方が聴いていると思われるので、ブログに書く必要もないかもしれませんが、先日、前橋のジャズ喫茶「木馬」のマスター根岸さんから、ライブを開催した際にレイ・ブライアントは絶大な人気があったというお話を窺い、久しぶりに聴きたくなり取り出したものです。もちろん、僕の愛聴盤の一枚です。
メンバーは、レイ・ブライアント(p, 1931~2011年)、アイク・アイザックス(b)、スペックス・ライト(ds)。このアルバムの録音時、ブライアントは26歳ですが、既に自己のスタイルを持っていて、モダンな中にスイング系ピアニストの演奏を想起させるところがあります。
曲は、スタンダードの「Golden Earrings」、「Angel Eyes」、「Django」、「The Thrill is Gone」に、レイ・ブライアント作「Blues Changes」、「Splittin'」、クリフォード・ブラウン作「Daahoud」、ケニー・クラーク作「Sonar」の全8曲。ヴィクター・ヤングが映画のために書いた「Golden Earrings」が、哀調を帯びた旋律で聴く者の心をとらえます。
レイ・ブライアント(p)の演奏は、エレガントで、収録曲のせいもあるのか、黒っぽさが控えめです。リズム陣もよく、特に好きなドラマーの一人であるスペックス・ライト(ds)が、ブリリアントなリズムを送り出しています。「Golden Earrings」は、テーマはもちろんブライアントのソロも珠玉の演奏といってよく、癒される一曲です。低音から高音まで一音一音のバランスがよいバラード「Angel Eyes」、起承転結のはっきりとした「Blues Change」、優し気でソロの盛り上げ方が上手な「Django」などと、手元にいつまでも置いておきたいアルバム。
富士見坂の喫茶店「RAG TIME」を出て、神楽坂下へ向かう途中です。左にサクラテラス。
道路は早稲田通りです。
牛込橋
右手には、ショッピングセンターの「飯田橋ラムラ」があります。
神楽坂下から牛込橋を見たところ。
神楽坂下の交差点。この近くにディープなジャズバーの「Corner Pocket」もあり、入ったこともありますが、今回は時間の関係で見送りました。
ちょっと回り道をしましたが、JR飯田橋駅へ到着。