安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フィニアス・ニューボーン A WORLD OF PIANO

2018-12-29 20:22:39 | ピアノ・トリオ

水田を所有している関係で、僕はJA(農協)の正組合員になっています。JAバンクの口座も開設していて、たまに農協の支所に行くことがありますが、先日、そこで、卓上カレンダーと来年の干支のイノシシの形をした貯金箱をもらいました。卓上カレンダーは写真やCD立てにも使えそうで、よいものをいただきました。昔、小銭を貯金箱に入れてためては、コツコツとレコードを買っていたころに購入したレコード。

PHINEAS NEWBORN JR. (フィニアス・ニューボーン)
A WORLD OF PIANO! (Contemporary 1961年録音)  

   

フィニアス・ニューボーン(p, 1931~89年)は、抜群のテクニックで切れ味の鋭い演奏をしたピアニストですが、精神疾患のためにキャリアの中断があったりして、必ずしも順風とはいかない音楽生活を送りました。コンテンポラリーレーベルには後年のものを含めて6枚のアルバムがありますが、これはその最初のものです。

メンバーは、フィニアス・ニューボーン(p)、ポール・チェンバース(b)、サム・ジョーンズ(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、ルイ・ヘイズ(ds)。2回のセッションを収めていますが、ベースとドラムスには、ハードバップ最高の奏者達を集めていて、ニューボーンの演奏を引き立てています。

曲は、チャーリー・パーカー作「Cheryl」、ディジー・ガレスピー作「Manteca」、ビリー・ストレイホーン作「Lush Life」、クリフォード・ブラウン作「Daahoud」、ソニー・ロリンズ作「Oleo」、ホレス・シルバー作「Juicy Lucy」、リロイ・ヴィネガー作「For Carl」、ローランド・アレキサンダー作「Cabu」の8曲。ジャズのオリジナル曲集ですが、「Cabu」を除き、現在ではよく知られたものばかりです。

フィニアス・ニューボーン(p)のバーチュオーゾタイプのめくるめくピアノ演奏が聴けます。ことに、ポール・チェンバース(b)とフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)と録音したレコードでいうとside1は、唖然とするようなスリリングなプレイの連続です。「Cheryl」におけるテーマからソロに入る際の上昇フレーズには、最初聴いた時には息を呑みましたし、ラテンリズムが楽しい「Manteca」は、厚い和音の連打が歯切れよく、両手のユニゾンも迫力があります。「Dahoud」では、ピアノに加えてドラムスも躍動しています。「For Carl」は、しみじみとした味わい。

【JAバンクの2019干支貯金箱と卓上カレンダー】

2019年(平成31年)の干支は、「いのしし」なので、その形をした貯金箱です。

「日本の伝統文化」カレンダー2019だそうです。

一月は獅子舞です。

これを反対側にすると、CD立てに使えそうなので、やってみました。正面のままだとCDを立てかけると倒れてしまうので、反対向きにしてみました。

紙ジャケットのCDです。うまく立ってくれました。

プラスチック製の厚めのジャケットもうまく立てかけられました。