安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

田窪寛之(p)トリオライブ (2月5日 東京都千代田区神田 Lydian)

2018-02-09 20:01:08 | 演奏会・ライブ

田窪寛之(p)さんの名前は、東京TUCで行われた、エリック・アレキサンダーとヴィンセント・ハーリング参加の小林陽一(ds)グループの公演で知りました。その時はハードバップ系の演奏をしていて、いつかトリオで聴きたいと思っていたところ、神田のLydianでリーダーライブがあったので、聴いてきました。

リーダーの田窪寛之。メンバーを紹介しているところ。

(曲 目)

(1st Stage)

1.One for Helen (ビル・エヴァンス)
2.Elsa (アール・ジンダース)
3.Who Can I Turn To (アンソニー・ニューリー)
4.My Bells  (ビル・エヴァンス)
5.Waltz for Debby (ビル・エヴァンス)

(2nd Stage)

1.Amembow (田窪寛之)
2.Where to? (田窪寛之)
3.Conception (ジョージ・シアリング)
4.Stella by Starlight (ヴィクター・ヤング)
5.My Shining Hour (ハロルド・アーレン)
6.C.Jam Blues (クロージングナンバーで、田窪トリオのThemeとしていました。)

(アンコール)
Little LuLu (バディ・ケイ他)

(感 想)

田窪さんが『自分のルーツはビル・エヴァンスにあり、今日は彼の曲を中心にお届けします』と話して、演奏が始まりました。前半(1st stage)は、ビル・エヴァンスの作曲か演奏したものという選曲でした。きれいで柔らかなサウンドで名曲のテーマを弾いていくので、それだけでもよいのですが、ソロではちょっとバップ寄りの演奏も行っていて、全体には端正なかなりよい演奏でした。

ピアノの音色の美しさが際立った「Elsa」、白熱してメリハリもつけていた「Who Can I Turn To」など印象に残りました。2nd Stageでは、田窪さんのオリジナルの「Amembow」がそこはかとなくエヴァンスの音楽を想起させ、ハーモニー、メロディともに無機質でなく、気に入りました。アップテンポの「My Shining Hour」では、長いシングルラインを弾いていて、スカッとした気分になりました。

安田さん(b)は「Waltz for Debby」などバランスに配慮しながらプレイしているようでしたが、「My Shining Hour」におけるランニングベースは気持ちよかった。長谷川ガク(ds)さんのプレイを観るのは二度目ですが、「One for Helen」などでの掛け合いやバラードにおけるブラシなど、ダイナミックな中に繊細なところがうかがえ、田窪さんの音楽にピッタリな演奏ぶりでした。

前半から満足度の高いライブだったので、休憩時に、田窪さんのCDを購入しサインをもらいました。既に注目されているピアニストだと思いますが、今後の活動が楽しみなピアニストであり、トリオです。

田窪寛之(p)

安田幸司(b)

長谷川ガク(ds)

【購入したCD 田窪寛之「Tone Painting」】

   

【田窪寛之ホームページ】

ジャズピアニスト田窪寛之のホームページもどき

【Lydian】

住所:東京都千代田区神田司町2-15-1 B1
電話:03-5244-5286
ホームページ:jazzlydian

午後7時に演奏開始で、午後9時30分に全ての演奏が終了するというLydianのシステムはありがたく、東京発午後10時08分の北陸新幹線長野行きの最終に間に合いました。Lydianは初めてでしたが、このお店をメインに東京でのライブを楽しんでいこうと考えています。

外観。お店は地下一階です。

本日の出演者

結構広いLydianの内部。本日のお客様は20人くらいでした。