安曇野市豊科南穂高にある田淵行男記念館は、登山や蝶の好きな方が訪れる場所で、僕も2~3回入ったことがあります。今回、高山蝶の作品展を行っているというので、久しぶりに出かけました。今年の夏は、北アルプス方面にも登りたいと考えているので、そこで目にすることができる蝶の勉強にもなりそうです。
田淵行男さんは、1905年に鳥取県に生まれ、1945年(昭和20年)に現在の安曇野市穂高に疎開で移り住み、高山蝶の生態研究や山岳写真を撮影するなど活動しました。1989年に死去しましたが、その翌年にはこの記念館が開館されました。『美しいナイン』と田淵さん自身が命名した9つの高山蝶の写真、細密画などを生態も含めて興味深く観ました。
わかりやすい場所にあります。安曇野観光で訪れてもよさそうです。
建物外観。建物の横にはわさび田があります。
入ったところにある、販売コーナー。写真集やキーホルダー、細密画の複製などを買うことができます。
蝶の細密画
今回の作品展のパンフレット。
「美しいナイン」とは、次の9つの高山蝶のことを指しています。
タカネヒカゲ、ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウ、コヒオドシ、ベニヒカゲ、タカネキマダラセセリ、クモマベニヒカゲ、オオイチモンジ、クモマツマキチョウ
展示内部ですが、雰囲気だけ。田淵行男が使った登山用具やカメラなども展示されています。
記念館の三つ折りの案内パンフレットにある収蔵品の紹介
下の階になりますが、休憩、勉強コーナー。そこからは、わさび田を見ることができます。
【田淵行男記念館】
住所:長野県安曇野市豊科南穂高5078-2
電話:0263-72-9964
ホームページ:田淵行男記念館 (安曇野文化財団のホームページです)
【ショップで購入した本「田淵行男が愛した安曇野」】
表紙。著者は田淵行男(写真・文)。発行は安曇野文化財団。白黒の写真がたくさん掲載されています。
鹿島槍ヶ岳北壁(カクネ里)/遠見尾根より 1964年。氷河であることが判明したカクネ里ですが、田淵さんは撮っていました。
一家で稲刈り/穂高牧 1960年代。山岳写真が多いですが、里の写真もあります。懐かしい光景で、僕の子供のころを思い出しました。