Google 検索サービスの最終項は Scholar である。
ここは学術資料を検索するところ、出版社、学会、大学ほか学術団体から提供されたあらゆる分野の資料を見つけることができる。
こういうところで資料が簡単に手に入るようになると、便利なのはよいが、資料集めが調査研究だと思ってしまう学生が増えてくる。
自分は何も考えずに、電子資料を切ってつなげると、即製の偽装論文ができ上がる。
ひどいのになると、切ってつなげもせず、名前だけ書き換えて平気で提出するずうずうしいのもいるだろう。
Google Scholar のトップ画面に「巨人の肩の上に立つ」というニュートンの言葉が載っている。
「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからだ」と自身の偉業について語った謙遜の意を込めた言葉だが、これを都合よく読み替えて、巨人の肩の上なら楽でよいとしてしまっては、世も末というしかない。