「ラベル屋さん」という便利なソフトがあります。
⇒ http://jump.cx/label
たくさんのシールを一度に印刷できるので、考えれば活用範囲はどんどん広がります。
このソフトには、宛名書きに使うときの「差し込み印刷」という機能もあります。
うっかりユーザーは、あるときふと考えました。
これを小さな貼り付け名札に使ってやろう。
姓か名のどちらかが一文字のときには、姓名の間にスペースを入れたほうが、形よくできます。
そうしておけば、間際一郎が「はざま さいいちろう」なのか「まぎわ いちろう」なのか、読み違えることもありません。
そこで、Ecxel の LEN関数を使って、姓と名を別々のセルに書き込み、それぞれのどちらかが一文字のとき、姓の場合は後に、名の場合は前に、スペースを入れるという、条件付き書式にしてやろうと考えました。
そうしておいて、二つのデータをつなぎ合わせれば、間際一郎が「はざまさん」ならば「間 際一郎」と印刷されます。
ところが、そこに盲点がありました。
条件付き書式は、Ecxel のなかでは生きていますが、文字データの属性としてほかのプログラムに持ち込むことはできないのでした。
書式はそのプログラム内でしか移動できない。
こんな簡単なことに、気付いていなかったのです。
わが社で決めたことはどこでも同じようにできるだろう、わが国で決めたことは世界中どこでも同じようにできるだろう、専用ルールは汎用ルールにもなるはずという、気まま横暴なやり方が、標準化とかグローバリズムの名を借りて横行し始めると、ときには巧くいかないことも出てきます。
商売上のことでしかないルールで、それぞれの文化をいじりまわしてやろうとすれば、必ずいさかいが起きます。
後進を開発途上と呼び替えてみたところで、底意地が変わるものでもなさそうです。
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