Word の文字列折り返しオプションを利用する環境に顔を出した、アウトラインモードとは何ものなのか、機会を逃さないうちに覗いておくことにします。
まず、アウトラインとは何かからつかまえなければなりません。
アウトラインには、文字から察せられる輪郭のほかに、略図、概要もそう呼ばれます。
「概要」というと、中身全体を大づかみにわかるようにしたものを想像しますが、ここでのアウトラインは、中身より形を指しているようです。
文字であらわすことよりも、頭の働きは略図に近い、「こんな格好で」から入っていく考えのようです。
時間をかけて端から端まで読む文書ではなく、サッと見て内容をつかめる文書、その形を先に決めておこうという作文環境、それをアウトラインモードと呼んでいるようです。
文書全体の骨格を決めてから肉づけしようというので、形は階層状になるでしょう。
企画文書、規格文書などには向きますが、物語には向きません。
はじめにアウトラインのわかってしまった物語など、面白くも何ともありませんから。
あらすじ解説や、現代語訳などは、余計なお世話のオットットラインに乗る危なさをもった文書群です。