海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古弾薬庫周辺の整備工事

2022-03-16 22:37:19 | 米軍・自衛隊・基地問題

 写真や動画は昨日15日の午後12時41分頃から1時過ぎにかけて撮影したものだ。

 第3ゲートから名護方向に向けて、国道沿いの木々が伐採され、視界が開けている。この辺りは美謝川の切り替え工事とは関係ないので、辺野古弾薬庫の改築工事に合わせて、周辺の整備工事も行われているのだろう。

 以前、この一帯は国道沿いに木々が茂り、その中を通れば弾薬庫そばの金網のフェンスまで近づくことができた。

 谷間をはさんで木々を伐採し、フェンスを設置することで、外部からの侵入を防止する警戒区域を作ろうとしているのではないか。

 国道の歩道近くには新たに監視カメラが設置され、歩道から第3ゲートまで監視できるようになっている。

 美謝川切り替え工事に反対するため、反対派が侵入する恐れがある、などと口実を作っているのだろう。視界確保のために木々が無残に伐採されている。

 現在は有刺鉄線が張られ、簡易な柵が作られているが、第3ゲートの中には金網が用意されている。

 バックホーが柵沿いに道を整備していたが、それが終われば金網のフェンスを設置する作業が始まるのかもしれない。

 ロシアのウクライナ侵略を利用して、日本の核武装化や米軍基地への核兵器持ち込みなどの議論を活発化する動きがある。

 沖縄・日本を巻き込む戦争が起これば、日米間には核兵器を持ち込む密約があり、その時は嘉手納弾薬庫と並んで辺野古弾薬庫にも持ち込まれる可能性がある。

 日本復帰前の辺野古弾薬庫には核兵器が貯蔵されていた。新たに造られた弾薬庫にもその機能はあるはずで、辺野古弾薬庫周辺の整備もその視点から注意する必要がある。

 かつて、弾薬庫のそばには放射能や毒ガスが漏れたことを知るため、ヤギが放たれている、と言われていた。

 工事の様子を見ながら、子どもの頃に聞いた話が思い出された。

 


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