海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前で資材搬入に抗議/黄金週間に向けてランプウェイ台船が移動ほか

2022-04-28 23:59:24 | 米軍・自衛隊・基地問題

 29日(木)は午前11時55分頃、キャップ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。

 木曜日はうるま市の島ぐるみ会議の皆さんを中心に40人近い市民が集まり、歌声が続くなかで資材搬入に対する抗議が続けられた。

 今週は連日、K8護岸延伸工事用の砕石を積んだ車両が90台ほど、生コンのミキサー車が20台前後、ゲートから入っているとのこと。今日はそのほかに砂利や砂などが搬入されていた。

 工事車両が入ったあと、ゲート前ではデモ行進やシュプレヒコールが行われた。

 ひととおり抗議行動が終わったあと、第4ゲートや辺野古弾薬庫周辺の木々の伐採や工事状況を見に行った。

 

 午後1時43分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 黄金週間前なので、土砂の投入=嵩上げ工事は行われておらず、目立った工事の動きはなかった。

 長島沖では、ランプウェイ台船が大浦湾から出ていくところだった。

 陸、海ともに黄金週間を前に向けての準備が行われ、しばらくは静かな状態となる。

 午後2時5分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 K9・N2護岸ともに土砂の陸揚げは行われていなかった。

 N2護岸では先端に設置された台船からスパッドを抜く作業が行われていた。

 K8護岸ではオイルフェンスを片付ける作業が行われていた。

 

 K9護岸近くの浜や辺野古崎の作業ヤード、仮設道路などにオイルフェンスが片付けられていた。

 長島沖では、航路を出たランプウェイ台船が移動中だった。黄金週間の間は羽地内海や金武湾で待機するのだろう。

 この日はガット船の移動はなく、大浦湾にはガット船、ランプウェイ台船とも姿はない。

 大浦湾での土砂陸揚げはなかったが、安和の琉球セメント桟橋と本部港塩川地区では、ガット船への土砂積み込みが行われていた。

 5月も間近で瀬嵩の森にはイジュの花が咲いている。

 4月28日はサンフランシスコ講和条約が発効して70年であった。沖縄では「屈辱の日」と言われてきたが、昭和天皇の望み通りに、日本の「独立」と引き換えに沖縄は米軍の支配下に切り離された。

 衆議院本会議では「本土復帰50周年」の決議がなされ、その直後には政府が沖縄県に対し、辺野古新基地建設の不承認に対する是正を支持している。日本政府とそれを支持する大多数の日本人にとって、日本の安全保障のために沖縄を犠牲にするのは自明の理なのだ。

 4月28日はまた、名護市出身の女性が米軍属に殺害された日でもある。事件から6年になるが、そのあとも米軍関係者による凶悪事件はくり返されている。

 おとなしくしていれば沖縄は何度でも犠牲にされ、捨て石にされる。それが「日本復帰」=再併合50年の現実だ。

 


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