海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前で資材搬入に抗議/土砂の陸揚げ投入はなし/サンゴの移植は短時間行われる

2021-11-09 23:12:49 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9日(火)は安和の琉球セメント桟橋で海上行動を行う予定だったが、土砂を積み込むガット船が栄雄丸1隻とのことで、安和に行くのは中止となった。

 軽石漂着の影響でK8・K9護岸からの土砂陸揚げが昨日から中断している。土砂の陸揚げが進まないと、ガット船は土砂を積んだまま待機せざるを得ない。

 今朝の時点で空のガット船は栄雄丸1隻だったため、土砂の陸揚げが再開されない限り、明日以降の安和・塩川での土砂積み込みも中断することになる。

 海上行動が中止となったので、午前9時前にキャンプ・シュワブのゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。

 うるま市の島ぐるみ会議を中心に30数名の市民が集まり、歌を歌いながら粘って抗議を続けていた。

 生コンプラントの原料を積んだ工事車両以外は、いつも通り空のダンプカーが目立った。

 最近は何回にも分かれて工事車両が来ることがないので、ゲート前のデモやシュプレヒコールも1回で終わっている。

 新型コロナウイルスの感染が収まっているので、県外からの参加者も増えてきた。

 海外では感染が拡大しているのに、自公政権は水際対策を緩めようとしている。

 選挙で愚かな政権を選べば愚かな結果が生じる。季節性要因を考えれば、ただでさえ冬に向かって感染が拡大するのに、海外から強い変異株を侵入させて被害を大きくするものだ。

 感染症対策をしっかりやって、人が集まれる今のうちにしっかり抗議したい。

 辺野古漁港では、サンゴの移植作業を行うダイバーたちが待機していた。

 この日は風が沖に向かって吹いていたので、漂着・漂流する軽石の量が減ったのだろう。

 大浦湾から作業和船・白洋、鳳凰など3隻が来て、汚濁防止膜を点検し、午前10時31分頃、出入り口を大きく開けて大浦湾に戻った。

 ダイバーたちはウェットスーツに着替え、酸素ボンベなどの用意を始めた。

 1時間ほど待機し、午前11時半になってダイバーたちが乗った作業船4隻が、サンゴの移植作業を行うため辺野古漁港を出ていった。

 この日は午前10時9分と11時38分の2回、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 土砂を運ぶダンプカーの動きはなく、埋め立て工事は行われていなかった。

 上の3枚目の写真には、K4護岸沿いに長島方向に向かうサンゴ移植作業の船が写っている。

 午後12時頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 K9・K8護岸ともに前日と同じく、空のランプウェイ台船が接岸した状態で、土砂の陸揚げは行われていなかった。

 ガット船はかいおう丸、第八高砂丸、聖嘉、第八丸喜丸の4隻が停泊していた。土砂の移し替えなどの作業は行われていない。

 N2護岸は被覆ブロックの設置が終わったらしく、クレーン車は陸の作業ヤード付近に戻っていた。

 N2護岸の先端は根固め用袋材で覆われ、保護されていた、

 カヌチャ沖では、辺野古漁港を出た作業船が待機していた。

 午後12時21分頃、長島周辺でサンゴの採取を行っていた作業船が、カヌチャ沖に移動を始めた。

 このあと、カヌチャ沖で待機していた船と合流し、サンゴの移植を行ったと思われる。

 しかし、軽石の影響で短時間の作業を強いられ、移植した量は限られていただろう。

 


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