管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

お酒・タバコがやめられない人へのアプローチ方法

2009-03-20 01:15:12 | コーチング
つい先日、大学病院へ勤めている管理栄養士さんから
こんな質問メールがありました。

「タバコがやめられない方、
お酒がやめられない方への効果的なアプローチ法を教えて欲しい!」

「休肝日はあるものの、お酒を飲むとご飯は食べないので、
それを指摘し過ぎると、嫌になって聞かなくなりそうで…」

管理栄養士は「何か指導しないといけない」という
強迫観念みたいなものが染みついているようです。

私も昔は、「指導をする」ということに捕らわれ過ぎていました。

でもコーチングを勉強してからは、ずいぶんと指導が楽になりました。


本当にお酒が好きな方は、お酒を飲む時は
ご飯を食べない方がほとんどです。

なぜなのでしょう?

「お酒がまずくなる」、
「ただなんとなくそういう習慣になっている」etc

理由は、個々により、さまざまです。
でも、メールをくれた管理栄養士さんは聞いていませんでした。


合わせて
「お酒を飲みたくなる時の気持ち」、
「病気と今後どんなふうに付き合っていきたいか」、
「3年後はどんなふうになっていたいか」

などのコーチング・クエスチョンを投げかけ、
相手の気持ちを引き出すことにより
未来の目標を見つけることができ、
行動変容を促す第一歩となることが大いにあります。


長い間に培われてきた生活習慣を
最初の数回の栄養指導で変えていくのは容易ではありません。

また初対面の管理栄養士にプライベートなことを
多く語る人も少ないと思います。


まず、最初の数回の栄養指導は、
本人との信頼関係を築きながら本人の気持ちをよく聞き出すことに
重点を置くようにすることが大切です。

特に、モチベーションが低い人には大切なことです。