新鹿山荘控帳

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アーロン・エルキンズ「スケルトン探偵シリーズ」

2008-03-28 17:49:58 | 読書
シリーズ物が好きだと以前お話したと思います。外国編のなかで比較的新しいものがこれです。新しいといっても第1作の発行は1989年1月ですが。アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞作です。

特殊な能力を持った学者とか技術者が探偵になるシリーズは色々ありますが、本書は、『スケルトン探偵』ことギデオン・オリヴァーを主人公にしたシリーズです。
ギデオン・オリヴァーは人類学の教授であり、とりわけ骨に関してはエキスパートの評価を得ている。44歳でワシントン大学で教鞭をとり、シアトルに近いベインブルッジ島に住んでいます。2度目の妻は国立公園の仕事をしている。この二人の大人の生活の描写も面白いところがあります。

彼が出かける各国で骨の絡んだ事件が起き、各国の警察から相談を受けて事件を解決していきます。本書でも先史時代の捏造事件が絡んでおり、どこかで聞いたようなことがありました。

さて、本書(2000年12月)を最後にシリーズ9冊をそろえていますが(別シリーズ3冊を除く)、本日この記事を書くことで、ハヤカワミステリーをチェックしたところその後3冊発行されていました。
○骨の島  ○水底の骨  ○骨の城  でした。早速7/11で発注です。もう本屋で入手は到底無理ですから。アマゾンや7/11での購入はこんなとき便利です。

本書は生々しい新品の骨は関係ありません。古い骨がメインです。
オーソドックスなストーリですが、味のある佳作で出来にばらつきも無く楽しめます。現代の簡単に人を殺すようなグロテスクな話ではなく、むしろ話を楽しむミステリーです。

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